保育のマニュアルって?

保育士は一般的には臨機応変な対応を求められますが、その根底にはしっかりとしたマニュアルが存在しています。マニュアル通りの基礎があり、その上にお子さま一人ひとりに合わせた対応が必要です。

マニュアルと聞くと様々なルールが記載されており、堅苦しいイメージが湧くかもしれませんが、実は保育のマニュアルには大切なことがたくさん記載されています。

保育士はお子さまをお預かりする上で一番に「安全性」を考慮する必要があります。
例えば、保育士の服装・髪型ひとつで、誤飲など大きな事故につながってしまう可能性もあるためです。

保育に関するマニュアルがきちんと整備されていることで事故防止はもちろん、緊急時の対応フローも個々で対応・責任を負うのではなく、その園に勤める全員が保育士冷静かつ正確なフローで対応をすることができるのです。

ここでは、一般的にどのようなマニュアルがあるのか、一部ピックアップしてご紹介します。

髪型について

保育士の髪型の自由度は、保育園ごとによって異なりますが、多くの園で規程が設けられています。
下記は髪型に関するマニュアルの一例です。

(例)髪型についての規程

  • ヘアピンなど髪飾りを使用しない
  • ワックスや香りの強い整髪料は避ける
  • 派手な髪型・髪色はNG
  • ロングヘアの場合はゴムで結ぶ
 

女性は、髪が肩よりも下に伸びている場合は髪をむすんで保育にあたることが一般的です。
その際、「ヘアピンで固定して髪型を整えていた方が良い印象があるのでは?」と疑問に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのヘアピンひとつで事故につながることもあるのです。

保育士がつけているヘアピンや小さな髪飾りが知らぬ間に保育室に落ちていた場合、園児が足を怪我したり、0歳児~1歳児クラスの園児であれば誤飲の可能性もありえます。

また、保育中に園児に髪の毛をつかまれることもよくあることですが、園児がヘアピンを手にとって目や口に入るようなことがあれば怪我をさせてしまう危険性もありますよね。

そういった安全性の面で考えると、髪型はショートにするか、ロングヘアの方はヘアゴムで髪を結び、ヘアピンは使用しないようにしましょう。
また、ワックスやジェルなどの整髪料がついた保育士の髪に園児が触れた際、口や目に入れてしまうと目の充血や嘔吐など、体調不良を招く可能性も。

髪型をスッキリと見せて清潔感を保つために整髪料を使わざるを得ない、という場合には、香りやベタつきが少ないものにして、万が一子どもが口や目に入れても害のない成分のものを使用するよう心がけましょうね。

防犯マニュアル(不審者対応)

保育園であれば、園内の安全を確保するために防犯・不審者対応についてまとめたマニュアルが存在します。不審者の判断基準や対応フロー、各機関への通報方法や避難についてまとめられていることが多いです。
下記は防犯マニュアルの一例です。

(例)防犯・不審者対応について

  • 園で定めた不審者の定義の確認
  • 不審者と判断した際の確認事項(外見・質問など)
  • 不審者と判断した際の退去指示や各役割
  • 通報・避難などのフロー
  • 社内・園内での情報伝達
 

防犯対策はどの園でも行われていますが、施設の設備や担当者によっても対応が異なってきます。
そのため、園独自での判断基準(マニュアル)が必要とされることが多いのです。

たとえば、毎朝保護者の方に「当日のお迎えはどなたがくるのか」を毎日連絡帳に記載いただいたりしてご報告いただいて、万が一違う方がお迎えにこられた場合には都度、保護者の方に連絡して確認をとるなどの対応をされている園もあります。

その他、玄関の鍵はカードリーダーキーを使用することとし、カードリーダーをお持ちでない方がインターフォンを鳴らされた場合はより注意して不審者判断を行うなど。各園の設備によって、より細かく定めている場合もあります。

防災マニュアル

火災、水害、地震などが発生した際の対応についてまとめたマニュアルです。
避難方法や避難場所などまとめている場合が多いです。
下記は防災マニュアルの一例です。

(例)防災について

  • 子どもの人数・年齢・地域・気候に合わせた防災備品
  • 園の立地特性や周辺環境に合った避難場所
  • 保護者への連絡・引き渡しなどのフロー
  • 地域や機関などとの協力関係
 

災害は予測できるものではないことから、冷静かつ慎重な判断とスピーディな対応が求められます。
日々マニュアルを熟知しておき、定期的に避難訓練を実施している園がほとんどです。

保健衛生管理マニュアル

小さいお子さまをお預かりする保育園では、感染症も一気に流行することがあります。
日々、園児の健康管理はもちろんのこと、予防に向けて細かいルールがまとめられているマニュアルです。
下記は保健衛生管理マニュアルの一例です。

(例)保健衛生管理について

  • 感染症などの基礎知識
  • 手の洗い方や園児への指導方法
  • おむつ交換手順・装備・処理
  • 消毒の方法、頻度、箇所
  • 保護者対応時のフェイスシールド着用
  • マスクや手袋の着用
  • 保育中の健康管理
  • 園児発熱時の対応と保護者への連絡基準
 

最近では新型コロナウイルス流行の影響もあり、発熱時の登園判断やアルコール消毒などの衛生管理に関するマニュアルなどが改定されるなど、各園で対策がされています。

保育にマニュアルは必要?

これまで説明したとおり、近年、保育業界においてもマニュアルというのは必要不可欠なものとなっているのです。
「マニュアル」といっても、共通の保育マニュアルから、運営する企業や保育所によって異なるマニュアルまで、様々な名称のマニュアルが多数存在しています。

園児の安全を守るためのマニュアルが多い印象ですが、他にも保護者対応や、運営側によるパワハラなど、保育士を守る役割を果たすマニュアルもあるのです。

ここでは、種類も名称も様々存在する保育マニュアルについて、実際にどのような役割を果たしているのかについてご紹介いたします。

会社の方針がわかる

各園のマニュアルを確認すると、保育における留意点については共通点が多いですが、運営会社や園によって施設形態や設備、保育方針も異なるため、独自のマニュアルが多く存在します。

自身が保育士として働く上で、保育方針やどのような環境で保育を行っているのかなども重視されている方も多いかと思います。

各園の保育マニュアルから、その園が緊急時にどのような対応をし、連携体制があるのか、保育スタッフを守るためのマニュアルが存在するのかどうかなど、働き方にもつながってくるので、選考時に保育マニュアルの有無ついて確認しておくと安心して働けますね。

事故防止につながる

髪型や服装などの服務規程は一見厳しいように感じられるかもしれませんが、子どもたちの安全面を考慮した重要な規程です。ヘアピン、洋服についているボタン、キーホルダーなど小さな飾りひとつが、園児の誤飲やケガにつながってしまいます。

こういった装飾品などについては保護者の方へも注意やご協力をお願いする園も多く、一人一人が規程を守ることで、園児の安全を守ることができ、事故防止へとつながります。

緊急事態発生時、頼りになる

緊急事態時に園長や主任とも連絡が取れない場合、保育士一人の責任・判断で対応するのが難しいこともあります。はたまた、パニックを起こしてしまい、普段理解はしていても冷静な判断や慎重な行動ができなくなってしまう可能性もなくはありません。

そんな時、緊急対応マニュアル(防犯・防災・事故発生時など)があることで、まずはそのマニュアル通りに対応を行い、そばにいるスタッフ全員がマニュアル通りに進めることができれば、スピーディかつ冷静に判断・行動ができるはずです。

日々、保育士の目の届く場所にマニュアルを設置し、定期的に見直すことが大切です。

アルファコーポレーションのマニュアル

ここまで、一般的な保育のマニュアルについてご紹介してまいりました。

当社、アルファコーポレーションでも多くのマニュアルが存在し、お子さま・保護者様には安全に保育サービスをご利用いただき、保育スタッフには安心して働ける環境を整えています。

アルファコーポレーションは2021年4月に創業30周年を迎えます。
創業30周年プロジェクトのひとつとして、1年間かけてマニュアルを全面改訂いたしました。

新卒入社の方、転職で中途入社の方、雇用形態、キャリアなど関係なく、入社前には必ず事前研修を設けています。
研修の中でマニュアルを用いてしっかりと当社の規程についてご説明するので同じ意識と目標を持って安心してスタートできます。

創業30周年プロジェクト|マニュアル改訂内容

1年間かけて全面改訂したマニュアル。企業理念や社会人としてのマナーを説いた「社員としての心得帳」、保育についての心得や社内ルールを示す「保育の実践」を改定しました。

また、今回は訪問型保育(ベビーシッター)に関するルールを記載した「アルファナニーのお仕事BOOK」を新しく制定しました。

創業30周年プロジェクト|マニュアル改定の目的

入社後も保育で困った時、仕事の進め方でつまづいた時に、マニュアルは羅針盤になります。
だからこそ、重要性を誰よりも理解している現役保育士が中心となり作成しました。

特に、今回の改定では衛生管理や緊急時の対応などをより深く解説。
日々の業務の関しても表や絵をつけるなど、よりわかりやすく示しました。
 
お子さま一人ひとりのリズムを大切に保護者様に寄り添う保育サービスをご提供しているため、必ずしもマニュアル通りにいくわけではありません。
 
ですが、ひとりではなく、仲間とともに協力し、質の高い保育サービスをご提供し続けるためには、マニュアルもなくてはならないものだと思います。

ルールを持つことで、進むべき方向が揃います。
スタッフ同士の進むべき方向が揃えば、会社として園として大きな力になります。

2021年4月で創業30年となる今、マニュアル改定を行ったことはスタッフ一丸となってよりよい未来に進んでいく、そのような気持ちの表れです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
保育園における各マニュアルの例と重要性、当社のマニュアルについてもご紹介させていただきました。

実際に多くの保育園でマニュアルが活用されているということを、本記事で初めて知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。原則として存在する保育園のマニュアルは全て目を通して理解しておく必要があります。

会社や園で定められているマニュアルを理解しておくことで、保育士だけでなく看護師や栄養士、本部のスタッフまで、全社員が同じ方向を向いて意識と目標を持って働くことができます。

当社では、スタッフ間のコミュニケーションやチームワークを大切にしているため、今回のマニュアル全面改訂においても、新たな取り組みでより一層団結力が高まったと実感しています。

日々の保育で、すべてがマニュアル通りにいくわけではありません。子どもたちへの接し方、その時々の状況や園児、そのご家庭の事情に応じた対応が必要となる場合もあります。そのことも踏まえ、保育にあたってくださいね。

保育士として転職をお考えの方は、志望する園にどういった保育マニュアルがあるのかについて選考時に確認しておくと良いかもしれませんね。

本記事でご紹介した当社の「創業30周年プロジェクト」について、下記記事でもご紹介しています。当社がどのような目的で、何にこだわって取り組んだのかなど、詳しくご紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね。

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