保育園ではいつから夏服(半袖)に切り替える?

長袖から半袖への衣替えの時期は、一般的には6月1日から、気温の目安は最高気温22℃以上といわれています。
ただし、地域や年によって気候の差があるため、保育園ではその年ごとに適切な時期を判断しましょう。
保育園から保護者様には、おたよりやメールなどで衣替えの時期と用意する衣類を確実に伝えることが大切です。

保育園に通う子どもたちの夏服の選び方

夏の保育園での服装には、通気性のよい服や活発に動き回る子どもたちが過ごしやすい服がベストです。
続いて、子どもたちが快適に過ごせる夏服選びのポイントを解説します。

通気性のよい素材

汗ばむ季節には、通気性がよく、汗を吸収しやすい綿やリネンなどの天然素材の服が適しています。
吸水性・肌触りに優れた綿と速乾性・丈夫さに優れたポリエステルの混紡もおすすめです。
肌が敏感な子どもには、肌触りのよい綿100%のアイテムなら刺激が少ないでしょう。
汗をかいたそのまま服を着ていると冷えや熱中症、肌トラブルにつながるため、保育園ではこまめに着替えを行います。

体を動かしやすい服

活発に動き回る年齢の子どもたちには、自由を制限しない動きやすい服装を選びましょう。
デニムなどの固い素材ではなく、柔らかく伸縮性のある綿素材が適しています。
Tシャツやズボンは、ぴったりサイズよりもワンサイズ余裕があるものを選ぶとよいでしょう。

簡単に着替えやすい服

子どもたちが保育園で過ごす時の服装は、簡単に着脱しやすいものがおすすめです。
乳児であれば、保育士さんがおむつ交換をする時に脱がせやすいロンパースがスムーズ。
さらに、着替えの練習中やトイレトレーニング中の子どもたちには、ボタンのないTシャツやゴムタイプのボトムスなど、自分で脱ぎ着しやすい服がベストです。

汚れてもよい服

保育園では、外遊びやお絵描きで服が汚れたり、夏場は水遊びで濡れたりする場面があります。
子どもたちにのびのびと過ごしてもらうために、汚れてもよい服装を用意しましょう。
汚れが気になるなら、白よりもグレーなどのダークカラーや赤や青などのビビッドカラーを選ぶと目立ちにくくなります。

安全性を考慮した服

大人がなにげなく着ているアイテムも、小さな子どもたちにとっては危険になる場合も。
例えば、乳児では、小さなボタンやビーズなどの装飾がついていると誤飲の恐れがあるため注意が必要です。
また、プリント部分が大きいTシャツは通気性を妨げ、子どもの体に熱がこもりやすくなります。
子どもならではの動きや体の特徴に合わせた服装選びを心がけましょう。

保育園に通う子どもたちの夏の服装のポイント【年齢別】

夏の服装は、子どもの年齢を目安に、本人の動きや成長に合わせて選ぶとスムーズです。
ここでは、0歳児から5歳児までの夏服選びのポイントを紹介します。
活発に動き回りたい子どもたちがより安全に遊べるように、どの月齢でもフードのある服は避けましょう。

0歳児にはおむつ交換がしやすい服

0歳児の夏の服装のポイントは、保育士さんのおむつ交換のしやすさと動きやすさです。
着脱しやすいロンパースは、夏は薄手かつ袖が短いものが適しています。ハイハイした時に、膝が隠れる丈を選ぶと安心です。
乳児は汗をかいたりミルクをこぼしたりする場面が多いので、年齢が高い子どもよりも着替えを多めに用意しておきましょう。

1歳児には動きやすい服

活発に動き回るようになる1歳児は、動きやすい服がポイントです。
保育士さんが着替えをサポートしやすい、首回りがゆったりとしたTシャツを選ぶとよいでしょう。
また、歩行が安定していない子どもは転びやすいので、ズボンは膝が隠れる七分丈が安心です。

2歳児~3歳児には子どもが着替えやすい服

自分での着替えやトイレトレーニングを始める年齢の子どもたちには、子ども自身が脱ぎ着しやすい服を選びましょう。
ボタンやジッパーなどの複雑な服は避け、半袖のTシャツやウエストゴムのズボンがおすすめです。
「ひとりで着替えやトイレができた!」と達成感を得られると、自信につながります。服選びから子どもたちの成長をサポートできるとよいですね。

4歳児~5歳児は子どもの好みと安全性を確認

4歳児~5歳児の子どもたちは、本人の好みに合わせた色やデザインの服を家族と一緒に選ぶとよいでしょう。
激しく動き回るため、遊具やおもちゃに引っ掛かりやすいフードはもちろんのこと、レース、ボタンなどは控えましょう。

保育園で快適に過ごせる!夏におすすめのアイテム

日差しや蒸し暑さが気になる夏には、帽子や通気性のよい靴があると過ごしやすいでしょう。
続いて、子どもたちが気持ちよく過ごせる夏のアイテムを紹介します。

つばの広い帽子

屋外では、つばの広い帽子をかぶると子どもの顔や首を日差しから守れます。夏場の熱中症対策にも有効です。
特に、あごひもが付いている帽子は風で飛ばされにくいため、外遊びにぴったりです。

次の記事では、保育園で取り入れたい熱中症対策を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね!

薄手の上着

寒暖差が激しい時期や冷房が効いた屋内では、脱ぎ着しやすい薄手の上着があると安心です。
注意点として、上着についていることが多いフードは遊具やおもちゃに引っかかる恐れがあるため、フードなしや取り外しのできるものを用意しましょう。

安全に過ごせる靴

保育園で夏に履く靴は、通気性のよいメッシュ素材のスニーカーが蒸れにくいでしょう。
ケガをしやすいサンダルや、紐がほどけた時に転びやすい紐靴は禁止している保育園もあるようです。
園の方針に合わせて決定し、保護者様に的確な案内を行いましょう。

保育園から保護者様に夏の服装を伝える際のポイント

夏服への衣替えが近付いたら、保育園から保護者様におたよりなどでお知らせしましょう。
ここでは、お知らせのポイントと忙しい保護者様にアクションを起こしていただけるアイデアを紹介します。

イラストで具体的に伝える

保護者様に衣替えを伝えるおたよりには、保育園からお願いしたい夏服のイラストを添えるとパッと見て理解しやすいでしょう。
子どもの年齢ごとの服装を提案したり、男の子と女の子でイラストを描き分けたりする方法もあります。
夏に適した服の特徴や服選びの注意点の一言コメントを添えるとさらにわかりやすくなります。

チェックリスト欄をつける

保護者様に夏服の用意をお願いするおたよりには、箇条書きのチェックリスト欄があるとよいでしょう。
仕事や家事に忙しい保護者様も確認しやすくなり、必要な衣類の抜け漏れを防げます。
さらに、チェック欄を埋める楽しさを感じながら、親子で衣替えに取り組みやすくなります。

着替えの枚数を明記する

保護者様へのお知らせには、夏服として用意してほしい衣類の枚数を明記しましょう。
汗をかきやすい夏場の保育園では、多い時は3~5回着替える日もあるもの。
それぞれのアイテムごとの枚数を記載し、余裕を持った枚数を用意していただくように呼びかけましょう。

注意事項を伝える

衣替えのおたよりには、服選びの注意事項も記載しましょう。
特に、子どもたちの服のサイズの確認や名前の記入などは抜け漏れてしまいがちです。
保護者様にご協力をお願いしたい内容には、理由も添えると納得していただきやすくなります。

衣替えで気を付けたいポイントの例

  • 衣替えの時期を伝える(その時期になった理由も添える)
  • 子どものサイズの確認(成長でサイズが変わるため)
  • すべてのアイテムに名前を記入する(紛失防止のため)


問い合わせ先を添える

おたよりの最後には、保護者様が質問できる問い合わせ先を記載しましょう。
問い合わせ先のメールアドレスと担当者名のほか、「ご質問は送り迎えの際に」と添える方法もあります。
保護者様が気軽に聞きやすい方法を取り入れることが大切です。

保育園の夏の服装選びは、通気性と動きやすさが大事!

保育園に通う子どもの夏の服装は、通気性のよい素材かつ動きやすさがポイントです。
また、保育士さんがおむつ替えや着替えのサポートをしやすい服や、子ども自身が着替えやすい服を選ぶとスムーズに生活できます。
子どもたちの年齢とできることを考慮しながら、快適に過ごせる夏服を選びましょう!

保護者様へのおたよりでは、イラストやチェックリストを活用しながら、お願いしたい服装と必要な枚数をわかりやすく伝えるとよいでしょう。

次の記事では、保育園でできる夏らしい遊びや室内遊びのアイデアを紹介しているので、ぜひご覧くださいね!
   

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