うるう年とは

うるう年とは、1年が366日ある年のことを指します。
地球が太陽の周りを一周する太陽暦と私たちが生活に使用しているカレンダーとのズレを調整するために設けられた特別な1年で、うるう年には2月29日が追加されます。

うるう年以外の年間日数は365日と数えられており、これは太陽暦に基づいて設定されています。
しかし、正確には、地球が太陽の周りを一周するのは365日ではなく365.24219日なため、毎年約6時間ほどのズレが生じているのです。
そこで、4年間で1日(24時間)を追加するうるう年を設けることで、このズレを修正しています。

次のうるう年はいつ?

では、うるう年が訪れるタイミングはいつなのでしょうか?

うるう年は4で割り切れる年?

うるう年は、以下のルールに従って定められています。

1.西暦年号が4で割り切れる年
2.ただし、100で割り切れて400で割り切れない年はうるう年ではない


例えば、2100年、2200年、2300年は、4で割り切れますが、100でも割り切れて400では割り切れません。
このように100年ごとの年はうるう年にならないため、時にはうるう年の間隔が8年あくこともあります。

次のうるう年は【2028年】

上記のルールに従い、21世紀中のうるう年は以下の通りとなります。
なお、2025年現在、次に訪れるうるう年は2028年です。

2004年 2008年 2012年 2016年 2020年 2024年
2028年 2032年 2036年 2040年 2044年 2048年
2052年 2056年 2060年 2064年 2068年 2072年
2076年 2080年 2084年 2088年 2092年 2096年


2月29日生まれの人はいつ年を取るの?

うるう年により、2月29日は4年に一度しか存在しません。
では、2月29日に生まれた人は4年に一度しか年を取らないのでしょうか?

全員1年に一度年を取る

結論から言うと、2月29日生まれの人も一年に一歳年を取ります。
日本では、明治35年に施行された「年齢計算ニ関スル法律」により、「各年齢は誕生日から起算し、次に迎える誕生日の前日に満了」と定められています。
つまり、2月29日に生まれた赤ちゃんは、翌年2月28日の24時に年を取り、満1歳を迎えることになります。

2月29日生まれの人は、暦上では4年に一度しか誕生日を迎えませんが、実際には他の誕生日の人と同じく、毎年一歳ずつ年を取るのです。

子どもにうるう年を説明する際のポイント

うるう年は、暦や地球の公転など、一見子どもには難しそうな内容に思われるかもしれません。
しかし、自然の変化や季節の行事などにも関わり、実は子どもにとっても身近な話題です。
子どもたちにうるう年を説明する際は、身近な例えや遊びなどを交えながら分かりやすく伝えると良いでしょう。

分かりやすい説明のコツ

うるう年を説明する際は、子どもがイメージしやすいような言葉を選んで伝えることを心がけましょう。

伝え方の例

  • うるう年には2月がいつもより1日だけ長くなるんだよ!2月29日は特別な日なんだね。

  • 地球が太陽の周りを一周するには1年より少し長い時間がかかるんだって!だから4年に1回おまけの日を作ってカレンダーをピッタリに合わせているんだよ。

  • うるう年がないと、少しずつカレンダーがズレちゃうから、5月が冬になったり9月が春になったりしてカレンダーと季節が合わなくなっちゃうかもしれないね。


カレンダーや絵本を使って説明する

うるう年の説明には、実際のカレンダーを見せたり、絵本を使って伝えたりすると、より理解しやすく効果的です。

例えば、うるう年と平年のカレンダーを比べて「この年は2月28日までだけど、こっちは2月29日まであるね!これがうるう年だよ。」と伝えると、視覚的にも理解しやすくなるでしょう。
また、季節や一年、時間などがテーマになっている絵本を読み聞かせるのもおすすめです。

うるう年を楽しむ保育活動のアイデア

ここからは、子どもたちがうるう年に親しめるような保育活動のアイデアを紹介します。
ぜひ、参考にしていただき、子どもたちと一緒にうるう年の不思議を楽しんでみてください。

カレンダー製作

カレンダー製作は、年齢に関わらず手軽に取り組みやすい保育活動のひとつです。
特に4歳児、5歳児は、「2月は何日まであるかな?」「うるう年の時はどうなる?」などと話しながら進めることで、日付や月の感覚が身につきやすくなるでしょう。

ゲーム・クイズ

「1年は何日あるでしょう?」「2月29日のある年の名前は?」など、ゲームやクイズにうるう年のテーマを盛り込むと、楽しく学ぶことができます。
5歳児クラスでは、「うるう年が4年に1回なのはどうして?」など少し難しいクイズに挑戦してみるのもおすすめです。

季節の行事に取り組む

節分やひなまつりなど、2月29日に近い日付の行事に取り組みながら、うるう年と関連づけることで、季節の変化と暦のつながりを感じるきっかけになるでしょう。
例えば、ひなまつりの準備を2月28日や2月29日に行ってうるう年の話題に繋げてみると、自然とうるう年を意識できるようになるでしょう。

▼節分やひなまつりの行事についてはこちらの記事でもご紹介しています。

うるう年の不思議を子どもたちと一緒に楽しもう!

うるう年は地球の公転周期によって生まれる暦のズレを調整するために設けられ、4年に一度だけ訪れる特別な年です。
子どもには少し難しい内容に感じられるかもしれませんが、家庭でのお子さんとの会話や保育の中に取り入れることで、自然の変化や季節感を育む良い機会にもなります。
「地球が太陽の周りを一周すると1年経つんだね!」「毎日少しずつ時間がズレているなんて不思議だね」など、子どもたちと一緒に考えながら、うるう年の不思議を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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