保育園で雨の日に悩むこととは?

雨の日の保育園では、室内遊びや保護者様への対応に悩むこともあるのではないでしょうか。
最近では、梅雨や台風に限らずゲリラ豪雨など突然の雨で急なスケジュール変更も。
ここでは、保育園ならではのあるあるな悩みを紹介します。

室内遊びのアイデアが浮かばない

普段は園庭で元気いっぱい遊んでいる子どもたちも、雨の日は屋内で過ごすことになります。
特に雨の日が続く梅雨シーズンは、遊びを考える保育士さんにとってもネタ切れに困ってしまうこともあるでしょう。
特に新人保育士さんは遊びのバリエーションに悩みやすいため、先輩保育士さんからも積極的にフォローをしていきしましょう。

運動不足になりがち

雨の日が多いシーズンは、外遊びよりも室内遊びが多くなり、体を動かせるチャンスが少なくなります。
日常的な運動不足が続くと、子どもの体力低下やストレスにつながることも。
ダンスやストレッチなどの体を動かす室内遊びを取り入れると、雨の日も楽しく運動できるでしょう。

保護者様の送迎対応

保護者様にとっては、雨の日に保育園に我が子を連れてくるのは大変なことです。
また、雨の日のみ自動車やベビーカーなどを利用する場合は、安全面に配慮する必要があります。
保育園からもスムーズに送り迎えできるアイデアを紹介したり気配りをしたりすると喜ばれるでしょう。

保育園での雨の日の送迎対応

  • 月齢の小さな子どもには抱っこ紐の使用を促す
  • 自転車や自動車、ベビーカー登園の注意すべきポイントや事故例を伝える
  • 保護者様に貸し出すタオルを準備する
  • 子どものレインコートや長靴を褒めてテンションを上げる


【雨の日の保育園】室内遊びのポイント5つ

外遊びができない雨の日の保育園では、室内遊びの時間が長くなります。
ここでは、室内遊びを行うときに気を付けたいポイントと子どもたちと楽しく過ごすアイデアを紹介します。

1.安全に遊べる環境を整える

室内遊びを行う前に、子どもたちが安全に遊べる環境作りをします。
子どもたちが走り回ってもケガをしないように広々とした空間を作り、床に文具やおもちゃ、段差になるような物を置かないようにチェックをしましょう。

また、夏季は室内でも熱中症が発生する恐れがあります。次の記事では、保育園での予防策と対応策を紹介しているので、ぜひご覧くださいね!

2.室内遊びにバリエーションを持たせる

ワンパターンになりがちな室内遊びも、工夫次第でバリエーションが広がります。
保育園で室内遊びリストを作ったり子どもたちのリクエストを聞いてみたりすると、遊びのネタ切れを防げるでしょう。
保育園でできる主な遊びは、次の例を参考にしてみてくださいね!

保育園でできる室内遊びの例

  • 製作遊び
  • 手遊び
  • 歌を歌う
  • ダンスを踊る
  • ゲーム
  • クイズ
  • 絵本の読み聞かせ
  • おもちゃ遊び
  • 水遊び
  • 実験遊び
  • 昔遊び
  • 運動会や出し物の練習
  • 合奏や合唱の練習


3.体を動かす遊びを取り入れる

運動不足が気になる室内遊びでは、体を動かす遊びを定期的に取り入れましょう。
運動をすると、体の成長のサポートや心身のリラックス効果を期待できます。
ダンスやマット運動など、子どもたちの年齢に合わせた遊びを選べるとよいですね。

4.雨にちなんだモチーフを製作する

雨の日の製作では、雨ならではのアイテムや生き物をモチーフにしてみましょう。
製作を通してモチーフに愛着が芽生えると、子どもたちも雨の日に興味が湧くはず。
傘やあじさいなどの定番モチーフはもちろん、子どもたちの身近にある雨のモチーフを取り入れるとより一体感が生まれます。

雨の日のモチーフ例

  • 雨の日ならではのアイテム(傘、長靴、レインコートなど)
  • お花(あじさい、身近に咲いている花など)
  • 生き物(カタツムリ、カエルなど)


5.ポジティブな声かけを行う

ジメジメとした雨の日が続くと、保育士さん自身も気分が沈んでしまうこともあるかもしれません。
そんな時こそ、前向きな気持ちになれる声かけを行うと子どもたちも一緒にポジティブになれます。
次の例を参考に、子どもたちとのコミュニケーションを楽しんでみてくださいね!

雨の日の声かけ例

  • 雨の日はどんなお友達(生き物)に出会えるかな?
  • 今日は初めての遊びにチャレンジしてみよう!
  • お外が晴れたら何をしようか?


【雨の日の保育園】おすすめの室内遊びー0歳児~1歳児編ー

1歳児~2歳児の子どもたちには、スキンシップや感覚を楽しめる遊びがおすすめです。
ここからは、保育園でできる室内遊びの具体的なアイデアを紹介します。

マットでミニ遊具

月齢の小さい子どもたちには、マットを使ったやさしい遊具はいかがでしょうか。
マットを重ねて作ったゆるやかな坂を上り下りしたりトンネルをくぐったりなど、遊び方は無限大。
たくさんのマットを使うと、ミニアスレチックのようにいくつものアトラクションを組み合わせられるでしょう。

ボールと追いかけっこ

ハイハイ歩きをしている子どもたちには、ボールを使った遊びもおすすめです。
保育士さんがゆっくりとボールを転がして、子どもたちと一緒に追いかけます。
安全のために、まわりに物がないことを確認してから始めましょう。

スタンプであじさい作り

小さな子どもたちとは、スタンプをポンポンと押しながらあじさいの花を作ってみましょう。
紫や水色、ピンク、黄色など、さまざまな色を組み合わせるときれいなお花畑ができあがります。
指スタンプや手形、ちぎった紙などバリエーションを変えて楽しむのもおすすめです。

【雨の日の保育園】おすすめの室内遊びー2歳児~3歳児編ー

2歳児~3歳児の子どもたちには、お友達や保育士さんとのコミュニケーションを取り入れた遊びが人気です。
続いて、とっておきの室内遊びのアイデアを紹介します。

なりきりごっこ

子どもたちが大好きななりきり遊びは、雨の日も明るい気持ちになれる室内遊びです。
憧れのヒーローや職業になりきって、お友達や保育士さんとのコミュニケーションを楽しめます。
性別にとらわれず、それぞれが好きなモチーフを自由に演じてもらいましょう。

虫歯予防デーにまつわる製作

6月の梅雨シーズンであれば、虫歯予防デーにまつわる工作や歯磨きの指導もおすすめです。
遊びを通して虫歯や歯磨きについて楽しく学べると、自然に健康への知識や習慣を身に付けられます。
次の記事では、子どもたちがやる気になる声かけや製作のアイデアを紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね!

【雨の日の保育園】おすすめの室内遊びー4歳児~5歳児編ー

4歳児~5歳児の子どもたちには、チームワークを培える遊びがおすすめです。
ここでは、保育士さんと子どもたちが一緒に楽しめる室内遊びを紹介します。

ジェスチャーゲーム

道具のいらないジェスチャーゲームは、いつでもどこでも気軽に始められる遊びです。
子どもたちが列に並び、保育士さんからのお題を一番後ろの子どもまで伝言します。
最後にはまったく違うものになっていても、「おもしろいね!」「どうしてそう思ったの?」とポジティブに楽しみましょう。

宝探しゲーム

子どもたちの好奇心を刺激するなら、宝探しゲームはいかがでしょうか。
保育士さんが部屋のどこかに隠した小物や宝箱などのアイテムをみんなで協力して探す遊びです。
子どもたち同士でワクワクドキドキする気持ちを共有できると、自然に前向きになれるでしょう。

雨の日の保育園では明るくなれる遊びや声かけを心がけよう!

雨の日が続くと、気持ちがどんよりと沈んでしまうことも。
だからこそ、室内遊びにコミュニケーションや運動を取り入れると保育園の雰囲気も一気に明るくなります。

室内遊びがワンパターンになってしまう時は、リストを作ったり保育士さん同士のアイデアを持ち寄ったりすると、子どもたちも常に新鮮な気持ちで遊べるでしょう。

保育士さんも子どもたちも体調に気を付けて、楽しく快適に雨の日を乗り越えましょう!
   

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