新卒保育士を目指すためには自己PRの内容は重要

新卒で保育士を目指すためには、自己PRの内容を練ることが大切です。
学生は職務経験がないため、採用担当者が選考する際は、仕事に対する意欲や熱意などに注目しています。

採用担当者にしっかりアピールするためには、自身のアピールポイントや長所を把握することが重要です。
「志望する園で、自分の何を活かして活躍できるのか」を明確にし、伝えるようにしましょう。

就職活動において自己PRが必要な3つの場面

就職活動をするうえで、自己PRを準備することは欠かせません。ここでは、就職活動において自己PRの用意が必要な3つの場面について解説します。

1.履歴書

履歴書の自己PR記入欄は、そこまで大きくないため、自分がアピールしたいことを簡潔に書くようにしましょう。自己分析を行い、自身のアピールポイントや長所などを整理してから行うとスムーズです。

2.エントリーシート

エントリーシートの自己PR記入欄は、履歴書と比較すると大きなスペースであることが多いため、アピールポイントや長所などについてより詳しく書き記せます。

履歴書で記載した自己PRに加え、「自分のアピールポイントや長所を仕事でどのように活かしていきたいか」について、より具体的に記入するのがポイントです。

3.面接

面接では、採用担当者が履歴書やエントリーシートに目を通した上で、自己PRを聞かれます。

そのため、履歴書やエントリーシートに記載した内容をそのまま伝えるのではなく、アピールしたい箇所に絞って、具体的なエピソードを交えた内容を伝えるのがポイントです。

新卒保育士の自己PRに活かせる長所は?

新卒で保育士を目指す際に活かせる長所は、さまざまです。ここでは、新卒保育士の自己PRに活かせる長所について解説します。

コミュニケーション能力

保育士は、お子さまはもちろん、保護者様や職員と関わりのある仕事のため、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
そのため、コミュニケーション能力が長けている方は、自己PRで上手くアピールしましょう。

採用担当者に「この方なら円滑にコミュニケーションをとりながら働いてくれるだろう」とよい印象付けができます。
「どのような状況においてコミュニケーションを円滑に取ってきたのか」、具体的に述べることを意識しましょう。

責任感の強さ

保育士は、お子さまの安全を守る仕事のため、仕事への責任感の強さが求められます。
そのため、責任感に自信のある方は、自己PRに盛り込みましょう。

採用担当者には、「この方は多少つらいことがあっても乗り越えていけるだろう」と判断される要素になるでしょう。
エピソードやそのときの気持ちを具体的に述べることがポイントです。

明るさ

保育士は、主にお子さまと接する仕事なので、明るく笑顔でいることが求められます。また、お子さまの保育のみでなく、保護者様や職員との関係性を良好にする必要もあります。
そのため、明るさが自分の強みだと感じる方は、積極的にアピールしましょう。

友人や家族からの評価や、接客業のバイトなどでのエピソードなどを伝えることで、より説得力を増すでしょう。

体力

お子さまとめいっぱい遊ぶことも保育の一貫ですので、体力も必要です。
そのため、学生時代に運動部に入っていたり趣味でスポーツをしているなど、体力に自信のある方は、自己PRに盛り込みましょう。

また、お子さまに特有の風邪やウイルスが流行するケースもあるため、体調管理という観点での体力も求められます。

趣味・特技がある

ピアノや絵画などをはじめとした趣味や特技は、保育士の試験科目であるだけでなく、お子さまとのコミュニケーションに役立ちます。
そのため、保育に役立ちそうな趣味や特技がある方は、自己PRでアピールしましょう。

一見、保育と関連がなさそうな趣味や特技でも、「1つのことを続けてきた」という面をアピールできるので、積極的に伝えるべきです。
例えば、トーチトワリングで園のクリスマス会を盛り上げるなど、意外な場面で役に立つこともありますよ。

失敗や困難をしても成長し続けられる

新卒や未経験で保育士になった場合、経験が少ない分、失敗や困難はつきものです。
そのため、失敗をしても成長してこられたという経験のある方は、自己PRに盛り込みましょう。

過去に失敗したことで得た気づきや、困難を通して学んだことなど、具体的なエピソードと克服した経緯を述べると、採用担当者に印象づけられるでしょう。

新卒保育士の履歴書で活用できる自己PRの書き方

履歴書を書く際には、押さえておくべきポイントがあります。ここでは、新卒保育士の履歴書で活用できる自己PRの書き方について解説します。

結論から述べる

まずは、アピールしたい点を端的に伝えましょう。結論から述べることで、相手に内容が伝わりやすくなります。

例文

私の強みは〇〇です。
私は〇〇することを得意としています。
私はこれまで〇〇をしてきました。


具体的なエピソードを書く

結論を述べた後は、結論を補足する具体的なエピソードを書きましょう。
結論に説得力をもたせるためには、エピソードや他の人からの評価、数値などで具体的に伝える必要があります。

今後、仕事にどのように活かしていくかを述べる

最後に、今後仕事にどのように活かしていくのかを記載しましょう。
ただのエピソードでは、仕事にどう結び付けられるのか判断ができません。
採用担当者は、仕事に対する意欲や適性を見たいと思っているので、前向きに取り組む姿勢を表現するように意識しましょう。

新卒保育士の履歴書で活用できる自己PRの例文

自己PRを書く際に、例文を参考にしたいと思う方は多いでしょう。ここでは、新卒保育士の履歴書で活用できる自己PRの例文について解説します。

長所をアピールした自己PR例文

まずは、長所をアピールした自己PR例文を紹介します。

例文

私は、人と接することが好きで、コミュニケーション能力に自信があります。学生時代は、4年間アパレル販売員としてアルバイトをしてきました。
接客をする際には、ただ商品を紹介するだけではなく、お客様の気持ちや要望を察することを何よりも重視していました。また、会話をする際には、一方通行にならないように、お客様のお話をヒアリングし、共感することも大切にしてきました。
その結果、お客様からの評価もアップし、リピーター客の来客率も30%から60%にアップしました。保育においても、お子さまや保護者様、職員とコミュニケーションをとる際には、共感や提案を大切にしていきたいと思っています。


特技をアピールした自己PR例文

続いて、経験や体験エピソードを伝える自己PR例文を紹介します。

例文

私は、幼少期からピアノを習っており、童謡からクラシックまで幅広い曲を演奏できます。自分自身が保育園へ通っていた際に、先生がピアノでさまざまな曲を演奏してくれたことが、ピアノを習い始めるきっかけになりました。
大学でも、授業や実習を通して、ピアノを演奏し披露してきました。実習中でお子さまと行う体操では、自分で作詞作曲した音楽を使用しました。お子さまも楽しんで歌ってくれ、保護者様からも「家でも子どもが楽しく歌っています」とのお声をいただけました。
〇〇園で働く際にも、これまで得てきたピアノのスキルを活かして、お子さまを楽しませる空間を作っていきたいです。


新卒保育士の自己PRをまとめる際のポイント

自己PRの内容をまとめる際には、押さえておくべきコツがあります。
ここでは、新卒保育士の自己PRをまとめる際のポイントについて解説します。

園の方針や理念を把握しておく

採用担当者は、自園の方針や理念に合っているかをチェックしているため、希望する園の方針や理念は把握しておきましょう。

園によって取り組んでいることや方針はさまざまなので、ホームページや採用情報を見て、園の特色をおさえておくことが必要です。

園の方針や理念に合った自身の長所やスキルを書く

園の方針や理念を把握したら、その方針や理念に合った自分の長所やスキルをピックアップして、記載しましょう。

たとえば、お子さまをよく屋外で遊ばせる園であれば体力、行事や保護者様も交えたイベントを重視する園であれば企画力やコミュニケーション能力をアピールするとよいでしょう。

経験や体験をアピールポイントにする

学生時代に保育の体験や実務体験がある場合、自己PRにてアピールすべきです。たとえば、園見学、保育実習、保育補助のアルバイトやボランティア活動に参加した経験などは、アピールにつなげられます。

実際に体験、経験したことで気づけたことや、得た知識、気持ちなどを伝えることで、自己PRにオリジナル性が増します。

新卒で保育士を目指すなら自己PRの内容を充実させよう

新卒保育士の就職活動では、自己PRの内容は重視されます。自己PRを書く際には、園の方針や理念を把握してから、その方針や理念に合った長所やスキルを記載するようにしましょう。また、学生時代の保育の経験や実務体験をアピールすることもポイントです。

認可園や小規模園、企業内保育所などさまざまな保育施設を運営するアルファコーポレーションでは、新卒・中途ともに積極的に採用活動を行っています。

産休育休を経て復帰したスタッフも多く在籍し、時短勤務やパート勤務など、ライフスタイルに合わせた働き方を実現しています。また、ブランクのある保育士さんの復職を応援しています。

過去には、新卒者向けの下記の記事もアップしていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
   

関連する記事

関連するキーワード

著者