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保育園から各家庭へ送る年賀状のマナー

はじめに、保育園から各家庭に年賀状を送る際のマナーを解説します。
年賀状は手元に残るものだからこそ、ルールを確認したうえで間違いのないように対応しましょう。

宛名の書き方

保育園から各家庭に送る年賀状の場合の宛名は、漢字で保護者様の名前を「○○様」、ひらがなで子どもの名前「○○ちゃん(くん)」と記入する書き方がベターです。
保育園によっては子どもの名前を「○○さん」と表記する場合もあるようなので、園の方針に従いましょう。

差出人の書き方

保育園から各家庭への年賀状の差出人は、保育園の住所の左にひらがなで「○○せんせい」と書くと、子どもたちにもわかりやすいでしょう。
ただし、保育園によっては保育士さんの名前を漢字で表記したり名前を記載しないなどの独自のルールもあるようです。
園の方針を確認したうえで記載しましょう。

挨拶文に句読点を入れない

年賀状では、お祝いに区切りをつけないという意味から「、」や「。」などの句読点を打たないのがマナーとされています。
句読点がないと読みにくさを感じる時は、改行をしたり一文字空けて書くと改善されるでしょう。

句読点の有無例

    誤:旧年中は、大変お世話になりました。
    正:旧年中は 大変お世話になりました


忌み言葉を避ける

新たな一年の始まりを祝う年賀状では、ネガティブな出来事を連想させる忌み言葉は使わないようにしましょう。
特に「去年」や卒業を控えた家庭への「終わる」「最後」などは無意識に使ってしまうこともあるかもしれません。
次の例を参考に、ポジティブなワードに言い換えてみてくださいね!

年賀状で注意したい忌み言葉の言い換え例

  • 「去年」→「昨年」「旧年」
  • 「終わる」「離れる」→「旅立つ」「卒業する」
  • 「スタートを切る」→「スタートラインに立つ」
  • 「最後」→「結ぶ」
  • 「泣く」→「涙する」


保育園の年賀状で気を付けたいポイント

続いて、保育士さんから保護者様や子どもたちに年賀状を送る際に注意したいポイントを紹介します。
年賀状を書き始める前に、必ず保育園独自のルールや個人情報の扱い方を確認しましょう!

保育園の規則を確認する

保育園から各家庭に送る年賀状のルールは、保育園によって大きく異なります。
近年では、メールやSNSで新年の挨拶を送る園や年賀状自体を実施しない園もあるようです。
新入社員の方や今年異動された方は、在籍する保育園では年賀状をどうしているのかを先輩保育士さんに確認しましょう。

保育園の年賀状へのルール例

  • 保育士さんから保護者様や子どもたちに年賀状を出す
  • 保育園から支給されたハガキに書く
  • 年賀状が届いた家庭のみに返事を送る
  • 保育士同士の年賀状のやりとりは行う
  • 年賀状のやりとりは一切行わない


個人情報の取り扱いに注意

年賀状には、重大な個人情報である住所や名前が記載されています。
年賀状を作成する際はもちろん、いただいた年賀状を紛失しないように厳重に保管しましょう。

元旦に届くように投函する

年賀状は、元旦である1月1日に各家庭に届くと保護者様からも好印象です。
例年12月25日の最終集荷までにポストに投函すると元旦に届くとされています。

年賀状で保護者様や子どもに喜ばれるコメントを書くコツ

年賀状を送るなら、保護者様や子どもたちに喜ばれるコメントを書きたいもの。
ここでは、保育士さんから各家庭へのメッセージで意識したいポイントを紹介します。

手書きのコメントを添える

保育園から各家庭への年賀状には、「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」などの定番の挨拶にプラスして保育士さんからの手書きのコメントがあると温かみが伝わります。
子どもたちも、新年から大好きな先生から手書きのメッセージをもらえると嬉しい気持ちになれるはず。
年末の忙しい時期ではありますが、スキマ時間を利用して計画的に作成できるとよいですね。

子どもたちへのコメントはひらがなで書く

保育士さんから子どもたちへのメッセージはひらがなで記入しましょう。
子どもたちが大好きな先生からのメッセージを直接読めたときの感動はひとしおです。

保護者様へのコメントは漢字で書く

保育士さんから保護者様へのメッセージは漢字で記入しましょう。
保育園のルールによって異なりますが、保育士さんから子どもと保護者様への手書きのコメントはそれぞれ2~3行ずつあるとていねいな印象を与えます。

コメントには子どもの名前を入れる

保育園から各家庭への年賀状のコメントには、子どもの名前を入れるとよいでしょう。
一人ひとりの名前を入れることでていねいな印象を与えるのはもちろん、子どもたちも「先生が私に送ってくれたんだ!」と嬉しくなります。

ポジティブな文章を心がける

保育士さんから子どもや保護者様への新年のメッセージは、明るくポジティブな文章を意識しましょう。
昨年の思い出やこれからの楽しみなど、子どもや保護者様が幸せな気持ちになれる場面を取り入れるのもおすすめです。

【文例集】保育士から子どもへの年賀状のコメント

「大好きな子どもたちが笑顔になれるメッセージを送りたい」「どんなコメントを書いたら喜んでくれるかな?」と悩んでいる保育士さんも多いはず。
ここでは、保育士さんから子どもたちへ送る年賀状のメッセージ例を紹介します。

「○○くん(ちゃん)にあえるのをたのしみにしているよ!」

長いお正月休みは毎日一緒だった保育園の先生に会えず、心細い気持ちになっている子どももいるでしょう。
保育士さんから子どもたちに「会えるのを楽しみにしている」と伝えることで、子どもたちの気持ちも明るくなり、保育園に行くのが待ち遠しくなります。

「ことしも、ほいくえんでいっぱいあそぼうね!」

保育園が大好きな子どもたちには、「今年もたくさん遊ぼうね」とワクワクする気持ちが膨らむメッセージもおすすめです。
「発表会が楽しみだね」「いっぱいダンスをしようね」など、未来の具体的な楽しみを書いてもよいですね。

「○○ちゃん(くん)はおしょうがつになにをしましたか?」

新年の挨拶ということで、お正月の話題を取り入れるコメントも季節を感じられます。
「先生にもお正月の話を聞かせてね!」「先生はおもちをたくさん食べました」など、子どもたちや保護者様が思わずにっこり笑顔になれるコメントを添えてみましょう。

次の記事では、お正月遊びの具体的なアイデアを紹介しています。
年明けの保育にはもちろん、年賀状のメッセージにもぜひ取り入れてみてくださいね!

「さくねんの○○はとてもたのしかったね!」

年賀状では、昨年の遠足やクリスマス会などのイベント行事を振り返るコメントもおすすめです。
「○○ではお花がとてもきれいだったね」「クリスマス会ではみんなで楽しく歌ったね」など、思い出のシーンを思い浮かべながら書いてみましょう。

次の記事では、保育園のクリスマス会にぴったりの出し物やプレゼント製作を紹介しています。
年末年始の慌ただしい時期に取り入れやすいアイデアも紹介しているので、ぜひ活用してくださいね!

「うんどうかいのかけっこはとってもかっこよかったよ!」

子どもへのコメントでは、一人ひとりの好きや得意を褒めるメッセージも喜ばれます。
それぞれの子どもが活躍した場面を思い出しながら、ポジティブな気持ちを記入してみましょう。
大好きな先生に嬉しい言葉をかけてもらうと、子どもたちの自信にもつながります。

【文例集】保育士から保護者様への年賀状のコメント

保育士さんのなかには、「保護者様へのメッセージは緊張してしまう」「失礼のないように書かなければ」と不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
続いて、保育士さんから保護者様へのコメントにふさわしい例文を紹介します。

「○○ちゃん(くん)らしく成長されるよう心からお祈りいたします」

「○○ちゃん(くん)らしい」という表現を取り入れると、子どもの個性を尊重するポジティブなメッセージにつながります。
子どもの名前を入れることで、特別な印象を与えられるでしょう。

「○○ちゃん(くん)はクラスのみんなを明るくしてくれる存在です」

保護者様には、子どもがクラスでどのような存在なのか伝えるコメントもおすすめです。
「お友達に寄り添う優しい子です」「みんなのリーダーです」など、保護者様にとっては我が子の意外な一面を知るきっかけになるかもしれません。

「○○くん(ちゃん)の△△な姿に私も元気をもらいました」

保護者様へのメッセージには、子どもの姿に自分も励まされたとポジティブな場面を伝えてもよいですね。
保護者様は、「我が子が保育園の先生に褒めてもらえた」と誇らしい気持ちになれるはずです。

「寒さも厳しくなってくる頃ですので、体調にお気をつけください」

冬の挨拶には、保護者様の体調を気遣う言葉もぴったりです。
仕事と子育てに奮闘している保護者様にとっては、保育士さんのメッセージが心に沁みる一言になるはずですよ。

「本年もよろしくお願い申し上げます」

保護者様への挨拶の締めの言葉は、「よろしくお願い申し上げます」とするとベターです。
また、保育園によっては「ご指導を賜りますよう」「ご高配を賜りますよう」などのさらにかしこまったフレーズを推奨する場合もあるかもしれません。
職場の上司や先輩に園のルールを確認したうえで記載しましょう。

【文例集】保育士さんの先輩や園長先生、法人本部等への年賀状のコメント

最後は園内や社内に対する年賀状の書き方です。
保育園によっては、同僚の保育士さん同士で年賀状のやりとりを行う場合もあるでしょう。
また、先輩保育士や園長先生、そして社会福祉法人や株式会社の本部に年賀状を出すこともあると思います。
年賀状は、日頃の感謝と尊敬の気持ちを伝える大切な機会です。
単なる形式なものと捉えずに、この機会に心温まるメッセージから新年をスタートさせましょう!
ここからは、適切な言葉選びから、心を込めたメッセージのつくり方まで、具体的な例を挙げながら解説していきます。

「いつも助けていただきありがとうございます」

日頃の感謝は、園長先生や先輩保育士さんへのメッセージにぴったりです。
「いつもありがとうございます」「○○さんのおかげで楽しく働けています」と謙虚な姿勢を示すと、より好感度がアップするでしょう。
社会福祉法人や株式会社の本部の方には、普段サポートしてもらっている業務に触れる感謝のメッセージもよいでしょう。

「○○さんの△△なところを尊敬しています」

憧れの先輩には、ステキな部分や目指している部分を具体的に伝えてみましょう。
「○○さんのように△△な保育士になれるように頑張ります」「憧れの○○さんをお手本に精進します」と伝えれば、相手も嬉しい気持ちになれるはずです。

「今度○○について教えてください!」

日ごろから関わる機会の多い保育士さんには、「またステキなカフェを教えてください」「○○さんに教えていただいたおかげで○○できるようになりました」など、相手の趣味や特技を取り入れたコメントもおすすめです。
ただし、社交辞令にならないように自分自身も本当に興味のある内容を書きましょう。

「今度○○に行きたいですね」

プライベートでも仲の良い同僚であれば、友人のように気軽なメッセージを添えてもよいですね。
「一緒に○○に行きましょう!」と未来のお誘いしたり「あの時は励ましてくれてありがとう!」と昨年の思い出を振り返ったりして、コミュニケーションを楽しみましょう。

「いつも頑張っている○○さんを応援しているよ!」

後輩保育士さんには、先輩からの労いや応援の気持ちを伝えると喜ばれます。
新しい年の始まりに上司や先輩に温かいメッセージをもらえると、「今年も頑張ろう!」とモチベーションが湧いてくるはずです。

保育園の年賀状は温かいメッセージを伝えよう!

保育園から各家庭への年賀状は、書き方のマナーや保育園のルールを守りながら送ることが大切です。
さらに、定番の挨拶だけでなく、保育士さんから子どもたち一人ひとりへの温かいコメントをプラスすると、子どもも保護者様も嬉しい気持ちになれるはず。

年末の忙しい時期ではありますが、スキマ時間を活用したり保育士さん同士で役割を分担したりしながら、計画的に年賀状を作成しましょう!

次の記事では、保育園での代表的な年間行事を紹介しているので、あわせてご覧くださいね!
   

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