目次

保育士の人間関係の悩みあるある5つ

保育園の人間関係の悩みには、具体的にどのようなことがあるのでしょうか。
はじめに、保育士さんが悩みを抱えやすいシチュエーションを紹介します。

1.保育園の雰囲気になじめない

新しく入園した保育士さんの場合は、保育園の空気になかなか溶け込めないこともあるかもしれません。
たとえば、100人以上の子どもたちを預かる保育園と少人数制の保育園では、園の環境やスタッフの雰囲気も異なります。
「イメージしていた仕事とギャップがあった」「雰囲気についていけない」と感じると、しんどい気持ちを抱えてしまうでしょう。

2.周囲に気を遣いすぎて疲れる

女性が多い職場では、お互いに気を遣って自分の意見や本音を言えないこともあるでしょう。
さらに、上下関係が厳しい職場では「先輩の言うことは絶対」「嫌われたくない」と自分を抑えてしまうことも。
常に気を張りながら仕事をしている状態では、ストレスが溜まってしまうのも無理はありません。

3.人間関係が業務に悪影響を与えている

一部の保育園では、仲のよい保育士同士でいくつかのグループができており、業務に必要なコミュニケーションや情報伝達に支障をきたしているケースもあるようです。
ドロドロとした人間模様が繰り広げられる職場では、本来の仕事そのものよりも人間関係にエネルギーを吸い取られてしまうでしょう。

4.業務負担が偏っている

人員配置が十分ではない保育園では、常に忙しい状態であったり、業務の負担が偏ったりすることもあります。
経験が豊富なスタッフが仕事を独占したり、反対に新人スタッフに大きな負荷がかかっていたりすることも。
心に余裕がなくなると周囲への気配りが疎かになりやすいため、人間関係もギスギスとしたものになりがちです。

5.保護者様と信頼関係を築くのが難しい

保育園によっては、子どもたちの保護者様と信頼関係を築くのが難しいこともあるでしょう。
各家庭の保護者様には、さまざまな価値観や教育方針を持った方がいます。
クレームや子ども同士・保護者様同士のトラブルなど、様々な立場の方に納得していただけるような対応を迫られる場面では、心身ともに負担がかかりやすいものです。

人間関係がスムーズになる!保育士のコミュニケーションのコツ7つ

ストレスのない人間関係を目指すなら、自分自身の習慣や行動に工夫をすると周囲も変わっていきます。
続いて、保育園でのコミュニケーションに役立つ具体的なアクションを紹介します。

1.感謝の気持ちを伝える

職場のメンバーと良好な関係を築きたいなら、周囲に感謝の気持ちを伝えることから始めてみましょう。
子どもたちをサポートし成長を見守る保育の仕事では、保育士同士のチームワークが重要です。
「ありがとうございます!」「助かりました!」と感謝の言葉を習慣にすることで職場にポジティブな空気が流れ、周囲との信頼関係が深まるでしょう。

2.話しやすい雰囲気を心がける

コミュニケーションが必要とされる保育の仕事では、周囲から見て話しやすい雰囲気を心がけましょう。
保育園では同僚や上司などスタッフだけでなく、子どもたちや保護者様などのさまざまな人に接する場面があります。
口角を上げて話しかけやすい雰囲気を演出できると、相手にも安心感が生まれ、スムーズなコミュニケーションにつながります。

3.ポジティブな言葉を取り入れる

職場の人間関係や雰囲気がどんよりしていると感じるなら、日常会話に「うれしい」「楽しい」などの前向きな言葉を取り入れる方法をおすすめします。
前向きになれるワードを口にすると、自分自身がポジティブになれるのはもちろん、周囲の保育士さんにも前向きな気持ちが広がるはず。
保育園全体の雰囲気が明るくなると、子どもたちにとっても居心地のよい場所になるはずですよ。

4.ときには自分の意思を伝える

職場で気を遣いすぎて疲れてしまう人は、少しずつ自分の気持ちを表現してみましょう。
協調性があるのはよいことですが、信頼関係を築くには自分の気持ちや考えを知ってもらうことも大切です。
笑顔やポジティブな言葉を意識しながら、自分自身の想いを伝えられるとよいですね。

5.保育のスキルアップを目指す

自分への自信のなさから一歩踏み出せないなら、保育のスキルアップを目指してみましょう。
仕事のスキルが高い人はチームの中でも一目置かれるため、対人関係の悩みも自然に少なくなるはず。
先輩や同僚の保育スキルを取り入れたり、「○○を教えてください」「もっと○○ができるようになりたいです」と積極的なコミュニケーションをとったりすると、職場にも明るい風が吹き始めるかもしれませんね。

6.信頼できる人に相談する

人間関係の悩みがしんどい時は、社内の信頼できる人や社外の友人・家族に相談をしてもよいですね。
心に溜まったモヤモヤを人に話すだけでも、心がスッキリしたり視野が開けたりするものです。

アルファコーポレーションでは、新入社員へのサポートの一環として「メンター制度」を取り入れています。
メンターは自分が働く保育園とは異なる園の先輩が担当するため、相談しやすいと好評です。
次のインタビューでは、メンター制度の活用について詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!

7.リフレッシュの時間をとる

保育の業務や人間関係に疲れているときは、プライベートの時間にしっかりと休息をとりましょう。
心と体がリフレッシュすれば、次の日から新たな気持ちで仕事に取り組めるはずです。

心がラクになる!職場の苦手な人と付き合うポイント

「職場の中に性格や価値観が合わない相手がいる」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、職場の苦手な相手とスムーズに付き合うポイントを紹介します。

相手の尊敬できる部分に目を向ける

職場に馬が合わないと感じる人がいるなら、相手の特技や長所などの尊敬できる部分を探してみるとよいでしょう。
あえて割り切って、「相手の特技を活用させてもらおう」と考えても問題ありません。
助け合いの関係が生まれると、職場のチームワークもスムーズになるはずです。

相手との共通点を見つける

苦手意識のある相手とのコミュニケーションに悩んでいる時は、相手との共通点を探す方法もあります。
共通の趣味や好きな食べ物など、意外なポイントから親近感が湧いたり有益な情報を得たりすることも。
相手のポジティブな部分を見つけようとすると、ネガティブな気持ちも少し和らぐかもしれませんね。

お互いにとって心地よい距離感を保つ

職場では、周囲のメンバーとほどよい距離感を保つことも大切です。
気に入らない相手を変えようとするのではなく、「自分からプライベートな話をしすぎない」「あいさつと仕事の用事だけはしっかり話す」などの線引きをするとコミュニケーションがとりやすくなります。
「全員と仲良くしなければ」「嫌われてはいけない」と無理をするよりは、ほどよい距離感を持って接する方がお互いにとって心地よく過ごせるでしょう。

好印象を与える!保護者様との信頼関係を築くポイント

保育園では、子どもたちの保護者様との人間関係に悩むこともあるでしょう。
続いて、保育士さんにお伝えしたい、保護者様との人間関係のポイントを紹介します。

笑顔で親しみやすい印象を与える

保護者様とのコミュニケーションでは、笑顔で接すると相手に安心感を与えられます。
保護者様の中にもお話ししやすい方やそうでない方もいるかもしれませんが、「一緒に子どもたちを守りましょう」「私はあなたの味方ですよ」と仲間意識を持つと、自然に温かい対応につながるでしょう。

保護者様の状況を想像する

保護者様の対応にモヤモヤした気持ちを抱いてしまう時は、相手の状況を想像してみましょう。
ご家庭によっては、保護者様が朝早く起きて保育園に子どもを預けて、時短勤務では会社の上司や同僚に頭を下げながら退勤し、保育園にお迎えに来るという過酷な環境にあることも。
忙しさで心に余裕がない相手に対して「自分にできるサポートはなんだろう?」「どのような言葉をかけたらよいかな?」と考えてみると、コミュニケーションの取り方も変わってくるはずです。

子どもの成長エピソードを伝える

保護者様との会話では、子どもの成長を感じられるエピソードを伝えると大いに喜ばれます。
特に、思わずクスッと笑ってしまうおもしろエピソードを共有すると、心の距離が縮まることも。
保護者様は大切な子どもの成長にほっこりするとともに、保育士さんへの感謝の気持ちも芽生えるはずです。

新人保育士さん・後輩保育士さんへのアドバイス

仕事に慣れない新人保育士さんや日々奮闘する後輩保育士さんは、上司や先輩との人間関係に悩むこともあるでしょう。
ここでは、先輩とスムーズな人間関係を築くためのポイントを紹介します。

無理に仕事を引き受けすぎない

まだ保育士の仕事に慣れず、自分自身に余裕があるとはいえない状況では、無理をしすぎないことが大切です。
周囲に認められたい気持ちから、スキル面で難しいことや処理しきれない業務量を引き受けてしまうと、かえって迷惑をかけてしまうことも。
仕事を頼まれた時は、「ここまではできますが、ここからは明日対応します」などと自分のできる範囲を伝えると、相手も安心できます。
焦らずに、一歩一歩確実に歩んでいきましょう。

一度予測を立ててから周囲に聞く

上司や先輩に質問をする時は、一度自分の中で答えを予測してから聞いてみましょう。
わからないことがあった時にいきなり「どうすればよいですか?」と聞くと、相手は状況が分からず困ってしまいます。
「私は○○だと思うのですが、いかがしょう?」と自分の予測や考えをセットで伝えると、「ちゃんと考えてくれているんだな」「しっかりしている人だな」と相手からの評価もアップするはずです。

上司や先輩の状況を考えて手助けをする

自分自身の業務に余裕がある時は、周囲の状況をみてサポートできるとよいですね。
直接頼める仕事がない場合でも、忙しい相手にとっては「なにかお手伝いできることはありますか?」と声をかけてもらえるだけでも心がホッとするものです。
自ら主体的に仕事に取り組む姿勢を示すと、上司や先輩からの信頼も深まるでしょう。

先輩保育士さんへのアドバイス

経験が豊富な先輩保育士さんも、後輩とのコミュニケーションに悩む場面もあるかもしれませんね。
続いて、新人保育士さんや後輩保育士さんと心地よい関係を築くコツを紹介します。

分け隔てなく接する

職場の中でも、ことさら頼りになる後輩や自分に懐いてくれる後輩は、ほかの人よりも可愛がりたくなるかもしれません。
しかし、特定の人物を特別扱いをすると、周囲の誤解や不安から人間関係がこじれてしまうこともあります。
すべての人に平等に接することは難しいことですが、一人ひとりの長所や特技に目を向けながらコミュニケーションを深めてみましょう。

周囲の人を頼る

周囲に頼られるのは得意でも、自分から人を頼るのが苦手な人は案外多いものです。
仕事への強い責任感から「私がやらなきゃ」「頼ったら迷惑がかかる」と考える人もいるかもしれません。
しかし、チームの信頼関係は持ちつ持たれつの助け合いから深まることもあります。
ときには得意な人に仕事を任せたり、感謝の気持ちを伝えたりしながら周囲に協力を求めてみましょう。

新人時代の気持ちを思い出す

長年保育の仕事を続けていると、周囲の後輩に対して「なぜ○○できないのだろう?」「どうして○○してくれないのだろう?」とイライラしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、得意なことや苦手なことは人それぞれ異なるものです。
保育士の仕事を始めたばかりの頃の自分自身の気持ちを思い出すと、効果的な対応方法や声かけの言葉が思い浮かぶかもしれませんね。

次の記事では、後輩のモチベーションアップや本音を引き出すコミュニケーションのポイントを紹介しています。
後輩指導を担当している園長先生や先輩保育士さんは、ぜひ活用してみてくださいね!

アルファコーポレーションはコミュニケーションを大切にする社風

アルファコーポレーションでは保育園を利用されるお子さまや保護者様はもちろん、社員同士のコミュニケーションや人間関係を大切にし、個人を尊重し合える社員、企業としてあり続けたいと考えています。

新入社員のメンター制度や定期的なコミュニケーション研修だけでなく、社内全体に助け合いの風土があり、互いに相談しやすい職場環境が整っています。

次の記事では、社内スタッフが一丸となって取り組んだアルファコーポレーション30周年記念プロジェクトの模様を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

保育士の人間関係はほどよい距離感を意識しよう

子どもたちだけでなく、スタッフや保護者様などのさまざまな人とコミュニケーションをとる保育士さんの中には、人間関係に悩んでいる人も多くいます。

職場ではポジティブな言葉やリアクションを心がけると同時に、相手との心地よい距離感を意識することでストレスのない人間関係に近付けるでしょう。

次の記事では、アルファコーポレーションの風通しのよさを感じられるインタビューを紹介しています。
人間関係が良好な職場を探している人や、チームワークを大切にしながら働きたい人はぜひご覧くださいね!
   

関連する記事

著者