・保育士試験は独学で合格できるの?
・どんな試験なの?
・どうやって勉強すればいいの?

保育士資格に興味があるけれど、勉強方法がわからなくて困っていませんか?
そんなあなたのために、この記事では保育士試験の概要と、独学で効率よく合格するための勉強方法を5つのステップに分けて解説していきます。

結論から言うと、保育士試験に独学で合格するためのステップは以下の通り。

独学で保育士に合格するための5ステップ

  1. 全教科に目を通す
  2. 得意そうな教科から問題集に取り込む
  3. 得意な教科で間違えた場所を克服しておく
  4. 苦手な教科の問題集を解いて解決を繰り返す
  5. 苦手な教科は徹底的に克服


試験の傾向を交えながら、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
この記事を読めば、保育士試験がどんなもので、何から勉強を始めて、どういった手順で進めていけばいいのかが分かりますよ。

保育士の需要が高まっている今、保育士資格を取って手に職をつけたいという方はぜひ最後まで読んでみてください。

保育士試験の概要

勉強をはじめる前に、保育士資格について知っておく必要があります。
保育士資格を取る方法は2つ。

保育士資格を取得する方法

  1. 保育士養成施設を卒業する
  2. 保育士試験に合格する


保育士養成施設とは、厚生労働省に指定された大学・短大・専門学校のことを指します。
学校を卒業すると、実習などを経験して、より知識を深めてから保育士として働くことができます。

ただ、学校を受験して課程を修了するのに最低2年はかかるので、なるべくお金と時間をかけずに資格をとるなら保育士試験を受けることをおすすめします。
では、保育士試験を受ける方のために試験について解説していきます。

保育士試験の受験資格

保育士試験の受験資格は以下の通りです。

保育士試験の受験資格

  • 大学卒業または2年以上在学し62単位以上修得
  • 大学に1年以上在学し、年度中に62単位以上修得見込
  • 高等専門学校か短大を卒業または年度中に卒業見込
  • 専門学校卒業または年度中に卒業見込
  • 外国で学校教育における14年以上の課程を修了
  • 中学または高校を卒業し、児童福祉施設において、2年以上の勤務、総勤務時間数2,880時間以上、児童の保護に従事した者


その他詳細は、「一般社団法人全国保育士養成協議会・受験資格詳細」を参照してください。

保育士試験の開催時期

保育士試験は年1回だったのですが、保育士の需要が高まったこともあり、2016年から4月と10月の年に2回実施に変わりました。

保育士試験の開催時期

  • 前期の筆記試験は4月、実技試験は7月
  • 後期の筆記試験は10月、実技試験は12月


保育士試験の合格率

保育士試験の合格率は20%前後となっています。

他の国家資格と比較すると…
・国家公務員 約25%
・弁護士(司法試験) 約30%
・歯科衛生士 約90%

このように、保育士試験の合格率は他の資格よりも低く、受ければ誰もが受かるという試験ではありません。
子どもの命を預かる仕事ですから、当然といえば当然です。
ですが、ポイントをおさえてしっかり勉強すれば合格することは可能ですので、一緒に頑張っていきましょう。

保育士試験の受験料金

受験手数料は、受ける教科の数に関わらず12,950円がかかります。
手数料の内訳は、受験手数料12,700円+受験申請の手引き郵送料250円です。

また、幼稚園教諭免許状所有者等で筆記試験・実技試験が全て免除の方は2,650円となっています。

保育士試験の受験会場

受験会場は各都道府県に1会場以上設置され、現住所以外の県でも受験可能です。
ただし、筆記試験、実技試験は同じ都道府県での受験となります。

自分で希望の場所を指定することができますので、受験申請書に必ず受験申請地を記入して提出してください。

保育士の筆記試験の内容

保育士の筆記試験には、全部で以下の9教科があります。

保育士の筆記試験

  1. 保育の心理学
  2. 保育原理
  3. 子ども家庭福祉
  4. 社会福祉
  5. 教育原理
  6. 社会的養護
  7. 子どもの保健
  8. 子どもの食と栄養
  9. 保育実習理論


各科目で100点中60点以上で合格することができます。
教育原理と社会的養護は別々の試験ですがセットになっていて、各50点満点でそれぞれの教科で30点以上とる必要があります。

保育士の実技試験の内容

保育士の実技試験では、以下の3つから2つを選択します。

保育士の実技試験項目

  • 音楽に関する技術
  • 造形に関する技術
  • 言語に関する技術


音楽は、課題曲が与えられ、ピアノ・ギター・アコーディオンのいずれかを演奏しながら歌う試験です。
楽器を1つでも弾けるという方にはおすすめです。

造形は、その場で与えられたお題の絵を描き、色塗りまでする試験です。
保育園での「給食の準備の様子」や「外遊びの様子」などが課題となる場合が多く、事前に描く練習をしていくことで対策が可能です。

言語は、課題となるお話の中から1つを選び、事前に暗唱していく必要があります。
制限時間内に子どもたちが目の前にいる想定で何も見ずにお話をする試験です。
こちらも事前に十分練習していくことができます。

1科目50点満点、選択した2科目それぞれで30点以上とる必要があります。
ただし試験官による採点で点数が決まるため、明確な合格ラインがありません。
できる限りの対策をして試験に臨んでください。

保育士試験免除制度

「9教科も1度に合格なんて無理!」という方も安心してください。
保育士試験には、試験免除制度というものがあります。

保育士試験の免除制度

  • 幼稚園教諭免許所有者は保育の心理学と教育原理と実技試験が免除
  • 社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のうち、いずれかの資格を持っていれば社会的養護子ども家庭福祉社会福祉が免除
  • 合格した筆記試験科目については合格した年を含めて3年間有効となる
  • さらにこの3年間の有効期間を対象施設において、一定の勤務時間および勤務期間および勤務時間、児童等の保護に従事した場合最長5年まで延長できる


詳しくは「一般社団法人全国保育士養成協議会・筆記試験合格科目における合格科目免除期間延長制度について」をご覧ください

1度で全て合格することができなくても、次回は合格できなかった教科の勉強に集中して臨むことができます。
ぜひ諦めず何度でも挑戦してみてくださいね。

独学で保育士試験に合格するための5ステップ

保育士試験の概要や受験科目について、理解できたことと思います。
独学で保育士資格を取得するためには、効率よく学習し身につける必要があります。

ここからは、具体的な勉強方法を手順に沿って解説していきます。

独学で保育士に合格する方法1|全教科に目を通す

まずは必要な教科書を準備して9教科すべてに軽く目を通します。

必要な教科書を手に入れるためには、2つの方法があります。

・通信講座に申し込む
・書店に並んでいる保育士試験に関する本を購入する


それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合ったものを選んでください。

通信講座のメリット

  • 一度に必要な教科書が網羅的に手に入る
  • サポートがある

通信講座のデメリット

  • 料金が高い
  • 量が多いので場所をとる


通信講座では、教科書や問題集だけでなく法令集なども付属されています。
初めて受験する場合は通信講座に申し込むとスムーズに始められます。

また、独学は自分のモチベーションを維持することが大切です。
通信講座でサポートを受けながら学んでいくことで、分からない部分を質問でき、不安を解消しながら勉強を進めていくことが可能です。

書店で買うメリット

  • 費用が抑えられる
  • 必要と思うものだけ選んで購入できる

書店で買うデメリット

  • 本を選ぶ手間がかかる
  • 一冊では完結しない
  • 実技試験対策やサポートがない


書店で購入する場合、9教科もあるため、対策本は上下巻に分かれているものがほとんどです。
テキストだけで合格するのは難しい教科もあるので、一問一答や過去問題集も別途購入する必要があります。

また、法令集などがないことがほとんどで、分からない箇所があれば自分で調べながら進めなくてはなりません。
とにかく費用をおさえて保育士にチャレンジしたいという方におすすめの方法です。
書店で自分に合う教科書を選んでみてくださいね。

テキストが準備できたら、9教科をすべて読んでみるところからはじめてください。
最初は軽く流し読みで大丈夫です。
少しずつ、得意な教科や苦手な教科が分かってくるはずですよ。

独学で保育士に合格する方法2|得意そうな教科から問題集に取り組む

全教科のテキストに目を通したら、まずは得意そうな教科の問題集を解いてみましょう。

9教科に合格する近道は、大事なポイントをおさえながら勉強することです。
全ての教科書を、最初から最後まで覚えてから問題に取り組むのは、効率が悪いのでおすすめできません。

「社会的養護」「教育原理」「子どもの食と栄養」等は難易度が高いと言われていますが、人によって得意と感じる教科は違います。
問題集を解いてみて、この教科はあまり勉強しなくても受かりそうだなというものを明確にしておきましょう。

独学で保育士に合格する方法3|得意な教科で間違えた場所を克服しておく

得意な教科の問題を解いたら、間違えた場所は教科書を見て、なぜ間違えたのか確認しましょう。

保育士試験では、過去に出たポイントが文章を変えて再度出題されるということがよくあります。
間違えた場所やよく出題されているポイントをしっかり押さえておきましょう。

独学で保育士に合格する方法4|苦手な教科の問題集を解いて解決を繰り返す

得意な教科が終わったら、苦手な教科に集中します。

すべての出題範囲を覚えることは不可能だと割り切るのがポイントです。
合格するためには、過去問を解いて、よく出題されるポイントや自分が間違えやすい箇所をしっかりチェックして克服することが必須です。

出題されている場所の前後の部分や、教科によっては年代や法令の名前、内容などもしっかり覚えていきましょう。

独学で保育士に合格する方法5|苦手な教科は徹底的に克服

苦手な教科は、徹底的に勉強する必要があります。
そこで、苦手な教科だけに特化した教科書や問題集を追加することをおすすめします。

教科ごとに購入できるものを選び、通信講座や書店の本ではカバーできない部分もしっかりとおさえていきましょう。

まとめ|独学で保育士資格に合格し、夢を叶えよう

保育士試験の概要から、保育士試験に合格するまでの勉強法や手順を解説してきました。

独学で保育士試験に合格するためのステップは以下の通りです。

独学で保育士に合格するための5ステップ

  1. 全教科に目を通す
  2. 得意そうな教科から問題集に取り込む
  3. 得意な教科で間違えた場所を克服しておく
  4. 苦手な教科の問題集を解いて解決を繰り返す
  5. 苦手な教科は徹底的に克服


独学で保育士試験に合格するためのポイントは、全教科に全力を注ぐことではありません。
力を入れるべき教科とそうではない教科をしっかりと判断し、効率よく勉強していくことが重要です。

保育士試験では、ひっかけ問題や過去に出てきたポイントも多く出題されるので、過去問を徹底的に解いて問題に慣れていってください。
筆記試験は独学でも十分対策できる余地があるため、努力すれば必ず報われますよ。

最後に、「独学では実習がないので、保育士資格を取得しても仕事ができるか不安です」という声も耳にします。
そんな時は、保育現場で仕事をしてみるのはいかがでしょうか。
資格が必ずしも必要な仕事ばかりではなく、無資格でも就業可能な保育のお仕事がありますので、ぜひチャレンジしてくださいね。
実務経験を積んだ上で保育士資格の勉強をすることで、より一層身近に感じられることと思います。
また、資格取得後、自信を持って保育士として活躍できるはずですよ。

株式会社アルファコーポレーションでは、保育士資格がなくとも「アルファ・ナニー」として経験を積んでいただくことが可能です。
※保育士資格をお持ちのナニーさんもいらっしゃいます。

「アルファ・ナニー」について、詳しくはこちらの記事を合わせてご覧ください。
保育士は、日々笑顔があふれ、子どもたちの成長に涙し、多くのことを学ばせてもらえる実りの多い仕事です。
夢が叶って保育士になったときのことを想像しながら、ぜひ楽しんで勉強していってくださいね。

これから保育士試験に挑戦しようと考える方に、この記事がお役に立てれば幸いです。

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