アルファコーポレーションでは、通常の保育園事業だけでなく、『創造体験学習教室』も展開しています。
『創造体験学習教室』は、年齢毎に『ベビークラス』『プレスクール』『キンダークラス』に分かれ、様々なレッスンを通じて、豊かな表現力学習力を身に付けていく幼児教室です。


今回はその講師を務める、今村さんと栗林さんの対談をご紹介。
保育園で働く保育士とはまた違った観点で、ためになるお話もたくさん聞くことができました!

創造体験学習教室とは?

創造体験学習教室は、体験を積み重ねて五感をしっかりと育て、子どもたちの可能性を伸ばす、体験型の幼児教室です。

ご家庭との連携を大切に、興味を持って基本的な生活習慣を無理なく身に付けることが
できるように導きます。
3歳を迎えるころには「自分でできるよ!」と、子どもたちの表情からは
誇らしささえ伺え、自立の心を大切に育みます。

『たくさんの出会い』、『気づき』、『認知・理解』、
『発達を捉え促す教育』、『事物学習』

などを意識しながら子どもたちの可能性を引き出し、伸ばすお手伝いをしています。

将来に向けて、幼児期にしっかりと“根っこ”が育つことを大切にした教室です。
(今村)
幼児期は、子どもたちにとって毎日の生活そのものが遊びです。
遊びを通して多くのことを学んでいくのですが、創造体験学習教室では、わくわくどきどきの出会い・気づきを大切に、
理解・認知へと導くことができるような楽しいオリジナルの教材を使用しています。


(栗林)
1歳児の子どもには、1歳児の気づきがあります。
大人からすると、言ってもわからないと思ってしまいがちですが、
一人ひとりの成長段階に応じた気づきがちゃんとあるんですよ。
なので月齢を考慮し、四季や行事を感じられるように丁寧に授業を組み立てていくようにしています。


(今村)
そうですよね。
詰め込み型の教育でも覚えることはできると思います。
でもそれは、例えるなら、器の中に蛇口の水を灌ぐようなもので、
器がいっぱいになるとそれ以上は溢れてしまいます。
与えられなくなると、自分で自分を満たせなくなってしまいます。

幼児期に、より望ましい環境において多くの“気づき”が生まれると、
やがてそれが“学び”へと成長します。
創造体験学習教室では、将来お子さま一人ひとりが花開くための大切な種をじっくりと育み、
幼少期の大切な時期にどれだけ根を張れるかを大切にしています。
子どもたちには身の回りのことに、興味・関心を持って楽しく取り組んでほしいと願い、心がけています。

子どもたちに気づきを与えるタイミングとは?

(今村)
創造体験学習教室での子どもたちの気づきとは、
教室の環境設定はもちろんのこと、毎回のお教室での手作りの教材から、
年齢に応じた“気づき”が必ず生まれます。
ですから、タイミングとしては入室後から退室までのすべての時間ですね

(栗林)
週に1回のお教室では、繰り返し繰り返し同じことをすることもあります。
すると、ふと子どもたちが何かに気づくことがあったりするんです。

(今村)
私たちもわくわくする瞬間ですね。

お教室では日本の美しい四季を身近に感じることができるように教材を考えています。
そして保護者の方々にもやはり同じように改めて四季に気づいていただけますようにご理解を賜り、
三位一体での関わりを心がけています。

今の仕事で嬉しいことはありますか?

(栗林)
前職は、小学校受験対策の会社におりました。
そこでは、減点方式で子どもたちを教育していくやり方をしていました。
「これができない。」「あれができない。」
と満点からできないことで減点していくのです。
その環境に少し疲れてしまって転職をしました。

すると…
「これもできる。」「あれもできる。」
と、できることを発見をしていく毎日に変わりました。

子どもたちが、私たちの感覚とは全然違うことを言ってもまずは受け止めます。
そして、その発想を必ず認めてあげます。
否定はしません。
受け止めて、発想を認めてあげると、子どもたちの想像力は根をはっていくんです。


(今村)
栗林さんと全く同じですが、子どもたちの瞳の輝きを感じたときはとても嬉しく思います。
その瞳の輝きを大切にし、一人ひとりの子どもの想いをしっかりと捉えることは、
私たち講師にとっても大切な学びですね。
そして、環境設定を考え、教材作成への工夫と、喜びは尽きないです。


(栗林)
子どもたちはこういう捉え方をするんだというのは私も学びですね。
教室に入るたびに新たな学びがたくさんあります。

保護者様とはどのように信頼関係を構築されていますか?

(今村)
「それはダメですよ」とは絶対言いません。
保護者様も日々忙しい中で一生懸命育児をされています。
愛情があるからこそ、どうしても周りの方と比べてしまうこともあるかもしれません。

「表現をちょっと変えてみませんか?」と言うことはあります。
でも、それは保護者様との信頼関係があるからこそできる話です。
日々の信頼関係の構築に心を配っています。

また、子どもたちがまたこのお教室に来たいと思えること、
子どもたちの表情が和らぎ笑みを覗かせることも保護者様の安心につながります。
そしてそれは会社に対しての信頼関係の第一歩にもつながると思います。

例えば、泣きながら入室したお子さまの保護者様は、入室後の様子がとても気になっておられますよね。
私たちは必ず保護者の方に、
”どのようなタイミングで泣き止むことができたのか”
”どのような時に笑顔を覗かすことができたのか”

をお伝えします。
細やかに子どもたち一人ひとりを観察できていることを理解していただけると、
保護者様との信頼関係が構築されていきます。

これはとても大切なことです。



(栗林)
今村さんのおっしゃる通り、保護者の方との信頼関係はとても大事だと私も思います。
保護者様が安心して表情が和らいだ時に、ピタッと泣き止む子どもも多いんです。
保護者様も、初めての母子分離でこの子と離れて大丈夫かなという気持ちがあると思います。
本当に信頼して預けてもらうには少し時間がかかる場合もありますね。

今まで1番嬉しかったことは何ですか?

(今村)
嬉しいことは、やはりいつも子どもたちが笑顔で興味を持って取り組む姿を見ることができたときです
子どもたちのそのような姿をできるだけ多く見たいといつも考えています。

日々にはONとOFFの切り替えはなく、常にONの状態なのかもしれません。
周りに目をむけると ふとした所にもいろいろなヒントをいただく機会があるように思うのです。
そのヒントをたくさん吸収したいと思っているといつのまにかONの状態が自然なのだと思います。
充実した時間を過ごすことができることも喜びであると思います。


(栗林)
ニュースを見てても、この内容を子どもたちにどう伝えようかとついつい考えてしまいます。
気づけば、子どもたちの目線になっていろんなものを見ようとしてしまいますね。
そういうことも、嬉しいことの一つです。


(今村)
ご一緒する先生方とのお話合いの中からもたくさん学ぶことがあるので、それも嬉しいですね。


(栗林)
いつになっても学ぶことは多いですよね。
時代が変わることによって、子どもたちも変わっていくので、私たちも、ずっと同じではダメなんですよね。
保護者の皆さんも変わっていくので、教室運営も時代に合わせていかないと続いていけないと思います。

モチベーションが上がる瞬間を教えてください!

(今村)
子どもたちの「今日はどんなことをするのかな?」という瞳の輝きを見た時はいつも背筋がピンとなります。

(栗林)
今村先生のおっしゃる通りですね。
また、子どもたちの「もう終わり?」という声を聞いたときも充実した時間にできたと感じますね。
子どもたちは正直ですから。
目をキラキラさせて「次なにやるの?」と聞かれると、
全力で子どもたちの思いや考え、想像力を受け止めたいなと思います。

(今村)
私たちも完璧ではありませんので、他の先生方と考え方を共有する中で、こういう見方もあると学ぶことも多いです。
いろんな意見を出して話し合える。それが大事ですね。


(栗林)
もっといい授業がどうしたらできるかといつも考えていますね。

先生たちの趣味

(栗林)
トールペイントを約20年続けています。
和柄もあれば、洋風な絵も描きます。

季節に合わせていろんなものを作るのがとても楽しいです!
クリスマスの時は、サンタクロースやツリーなどたくさんの作品をつくりました。
自宅には至るところに作品を飾っています。

(今村)
栗林先生のご趣味は、子どもたちの教材を考える時、とてもヒントをいただき嬉しく思っています。

私の趣味といたしましては、今は、一言を添える時の一筆画を楽しんでいます。
また、お茶をたしなむ時の静けさと茶の湯の香りも大切な私のひとときでもあります。

「もうだめだ」と困ったことはありますか?

(今村)
「もうだめだ」と思ったことはないと思います。
もちろん、迷いや不安が覗かせるときもありますが、プラスに変えることができると信じ、心がけています。

(栗林)
私も同じで、困った困ったと落ち込んで抱えてしまうと、子どもたちの前には出られなくなってしまいます。

「できない」と思ったら、この仕事はやっていけないと思います。
眩しい子どもたちの眼差しを前に「先生できない」って言えないですよね。
新しいことにチャレンジする時は「先生も頑張っちゃおうかな」と言うこともしばしばあります。
いつも初心を持ち続けています

「初心」とは?

(今村)
毎年、年度の初めに初心に戻らないと、何か当たり前のことを見落としてしまうような気がします。
幸いセミナーを通して、毎年新しい保護者さまとの出会いをいただき、
とても新鮮な気持ちにさせていただき、初心に戻していただいています。


(栗林)
私の場合は、新しい子どもたちとの出会いが気持ちをリセットしてくれると感じています。
誰一人として同じお子様はいませんから、同じ授業はできないですよね。
だからこそ、私たちも気持ちをリセットする必要があります。
初心を忘れず、澄んだ心で子どもたちの前に立ちたいと思います。
初めて子どもたちに会う時は緊張感もあり、楽しみもあります。
その出会いが、「また1年頑張ろう」という気持ちにさせてくれます。
子どもたちに初心に戻してもらっています!

   

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