先日、保育情報メディア『保育士BOOK』に、アルファコーポレーションの【メンター制度】に関する記事が掲載されました。

メンター(先輩社員)とメンティ(新入社員)がペアを組み、経験者の立場から新人をサポートする「メンター制度」。

今回は、実際のメンター(先輩社員)中山さんと、メンティ(新入社員)佐小田さんに加え、メンター制度をバックアップしている本部社員の須藤さんで行った座談会の様子をご紹介します!

先輩に悩みを相談できる「メンター制度」

――まず、メンター制度とはどういうものか、簡単に教えていただけますか?
須藤:
特に新卒入社の場合には初めての社会人経験で、さまざまな仕事の悩みや課題を抱えることになるでしょう。
そういった問題の解決に向けて新入社員をサポートする1つの手段として、当社は「メンター制度」を採用しました。
先輩社員が、新入社員または後輩社員とペアを組み、それまで培った知識と経験を生かして、対話を中心とした個別のサポートを行う制度です。


――先輩が新人とペアを組み、親身になって教えるバディ制度とは違うのでしょうか?

須藤:
メンターは会社の先輩ではありますが、同じ園で働く上司のような直接的な関わりではなく、系列の他の園のスタッフ同士がペアを組むというのが特徴です。
通常の業務の中で、上司とのタテの関係や同僚とのヨコの関係が発生します。
そのどちらでもない”ナナメの関係性”をもたせることによって、1人の新人を重層的にサポートすることができるしくみです。

佐小田:
メンター制度があってよかったと思います。
自分の園でもペアを組んでいる先生がいるんですけど、同じ園のことだとお互いに「そうだよね」で終わってしまうこともあって。
ナナメの関係の先輩に話すことで「私の園ではこうしてるよ」という話が聞けるから、違った解決策が出ることもあったり、園の先輩や同期の人には少し相談しにくいな、という悩みも聞いてもらえるんです。

中山:
普段はお互いに違う園で働いているからこそ話せることもあると思います。
”程よい距離感”というのは、メンターの強みの1つかもしれませんね。

「自分だけじゃない」ちょうどいい距離感

須藤:
この制度を会社全体でバックアップしていきたいと思っていますので、メンターの活動は基本的に就業時間内です。
その分、園長や他の職員の協力が不可欠になります。
また、リラックスして話してほしいので、会う場所も自由です。
カフェなどでかかったお茶代は経費として会社から支給します。

中山:
1回1時間程度で、定期的にメンタリングを行っています。
必ず間にメンターの為の研修を挟むのでだいたいのメンタリング時期は決められていますが、あとは自由です。
例えば、5月に1回メンティさんとメンタリングをしたあと、6月に研修があって、次は8月の研修までにもう1回メンタリングを設定する、という具合でした。

佐小田:
私は、自分の園の様子を話したり、私自身の保育での悩みを聞いてもらったりしました。
あと、先輩のエピソードを聞くと、悩んだり迷ったりしているのは「私だけじゃないんだな」って安心できたり。
私たちの会社には様々な形態の保育施設があって、いろいろと経験している中山さんに違いを教えてもらえたことも、ここで働いていく自信につながりました。
同じ園ではないけど同じ会社というのが、”ちょうどいい距離感”になっているのかもしれません。

中山:
相談の大半は、新入社員や新社会人なら誰でも経験するようなことなんですよ。
「朝の通勤ラッシュがつらい」とか(笑) でも、佐小田さんは自分で課題を見つけて具体的に相談してくれることが多かったよね。
がんばろうという気持ちが伝わってきて、とても頼もしく感じていました。

佐小田:
いちばん覚えているのは、7月に初めて誕生会のピアノ係になったんですけど、私はほとんど人前で弾いたこともないし自信がもてなくて。
そのことを話したら「私も弾けなかったよ、練習あるのみ!」と中山さんが励ましてくれました。
それからはひたすら練習して、本番では3曲全部ミスしないで弾けたんです。次のメンタリングのとき中山さんが一緒に喜んでくれて、すごく嬉しかった。

初心に帰って人間的に成長できた

――メンティをサポートするメンターがいて、そのメンターをサポートしているのが本社のサポートチームだと伺ったのですが。

中山:
そうなんです。
須藤さんを含む本部社員の方がメンターのサポートチームとなって、メンター研修を行ってくれていました。
メンター制度は、自分が新人の時はなかった制度ですし、初めての経験なので、
手探りの状態で「これでいいのかな」「役に立ててるのかな」と心配しながら個別に活動を進めるしかありませんでした。
でも、メンター研修の時は、メンター全員が集まって実際の相談場面を想定したグループワークを行うなど、
「1人じゃないんだ」
「みんなで新人さんたちをサポートしよう」
仲間の存在を頼もしく感じて、精神的な支えになりました。

須藤:
スタートしたての制度で会社としても試行錯誤の1年でしたが、メンターさんたちとコミュニケーションをとるなかで課題や改善点が見えてくるなど、メンター研修のおかげでサポートチームも成長させてもらえたなと思っています。

中山:
入社5年目ともなってくると、良くも悪くも”慣れ”が出てきます。
新卒さんの悩みを聞いて、「私もそうだったな」「こういう言葉がけが嬉しかったな」といった入社当時のことを思い出し、初心に帰ることができました。
メンタリングに正解はないけれど、メンタリングを通して自分も成長させてもらえるところが多く、「やってよかった」という想いが強いです。

正解はない、お互いに成長できる

佐小田:
私も将来はメンター役をやってみたいです。ほんとに助けられました。
メンタリングを通してプラスの励ましをもらえるので、気持ちが上向きになるんです。
定期的にメンテナンスしてもらっているような感じで、落ち込んだり悩んだりしても気持ちが沈み込まない。
その支えがあったからこそ、自分はいまこうして保育士を続けていられるところもあると思います。


中山:
正解がひとつでない、成果がすぐに出るものではないというのがメンタリングですが、実際に佐小田さんからそういう言葉をもらえると「自分がやってきたことは、これでよかったんだな」って思えて、本当に嬉しいです。

須藤:
自分が経験して良かったことを誰かに返してあげたいと思う気持ち、それが連鎖して輪になっていくというのは、これからのメンター制度をより良い制度にしていくためにも、とても大切なことになると思います。


――メンター制度をスタートさせて1年。いい効果が出てきているという印象を受けました。お話ありがとうございました!

(『保育士BOOK』取材より)

当社では、個別のメンタリングに加えて、先輩社員発案で”メンティ・メンター懇親会”も開催するなど、
この制度を会社全体でバックアップしています。

これからもスタッフにとって働きやすい職場を目指して、制度・体制を整えていきたいと思います。

懇親会の様子はコチラ↓↓
   

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