保育園の衣替えの時期【半袖や長袖はいつから?】

保育園の衣替えのタイミングは、地域やその年の気候によって判断が必要です。
ここでは、衣替えの目安となる時期と気温を紹介します。

冬服への衣替え(10月前後)

半袖から長袖への衣替えは、10月1日が一般的とされています。
ただし、地域による気温差や地球温暖化などの影響を考慮しながら、その年の気候によって衣替えの時期を判断しましょう。
目安では、最高気温15℃以下が切り替えのタイミングとなります。

夏服への衣替え(6月前後)

長袖から半袖への衣替えは、一般的には6月1日とされています。
冬服と同じく地域差があるため、北海道や沖縄県では1ヶ月程度前後します。
夏服では、最高気温22℃以上が切り替えの目安になります。

保育園から保護者様への伝え方のポイント

保育園の衣替えでは、保護者にお願いしたい内容をしっかり伝えることが大切です。
続いて、保育士さんから保護者様にスムーズに伝える方法を紹介します。

おたよりを配布する

保護者様には、衣替えの時期と用意するものを記載したおたよりを配布しましょう。
紙でお渡しすると、日頃忙しい保護者様にも目を通していただけるでしょう。
さらに、定期的に保育だよりを発行している保育園なら、年中行事一覧や衣替えの時期が近付いたタイミングで予告すると親切です。

保育園内にポスターを掲示する

衣替えを告知するには、保護者様の目に入りやすい場所にポスターを掲示する方法もあります。
園の出入口や廊下など、毎日の送り迎えで保護者様が通る場所であれば意識が向きやすいもの。
ポスターでは、イラストとシンプルな文言で簡潔に伝えられるとベストです。

お迎えの際に口頭でも伝える

衣替えの実施を確実に伝えるために、送迎の際には保育士さんから保護者様に口頭でもお話しましょう。
保護者様もお疲れのときは忘れてしまう可能性があるので、おたよりやポスターと並行するとよいでしょう。

保育園の衣替えを知らせるおたよりの内容

保育園から衣替えをお願いするおたよりでは、保護者様にスムーズに対応していただけるようにイラストやチェックリストなどのより具体的な表現を用いると親切です。
ここでは、おたよりに掲載する内容とわかりやすく伝えるポイントを紹介します。

イラストを活用する

おたよりには、保育園からお願いしたい夏服や冬服のイラストを載せると一目で見てわかりやすくなります。
さらに、服装の絵と共に、具体的な形状や理由をコメントで伝えましょう。

冬服のコメント例

  • フードのない上着(安全に遊具で遊ぶため)
  • 裏起毛、機能性インナーはNG(汗を吸収しにくいため)
  • 丈がぴったりのもの(トイレでかかってしまうため)


夏服のコメント例

  • 袖のあるTシャツ、7分丈の半ズボン(ケガや虫刺されを防ぐため)
  • 綿の素材(汗を吸収しやすいため)
  • 気温に応じて調節しやすい上着


チェックリスト欄を作る

保育園の衣替えをお願いするおたよりには、チェックリスト欄を添えると親切です。
見やすさが向上するのはもちろん、仕事や家事に忙しい保護者様も取り組みやすくなります。
さらに、子どもたちも興味をもって衣替えに協力してくれるかもしれません。

名前を記入してもらう

保育園の衣替えでは、必ず名前の明記をお願いしましょう。
名前の記入はつい忘れがちですが、記名がないと誰のものかわからなくなってしまいます。
おたよりではアイテムごとに名前を書いてもらう場所を指定すると、保育士さんもスムーズに対応できるでしょう。

サイズが合っているか確認してもらう

保護者様には、子どもたちの体の大きさと服のサイズが合っているかを確認していただくことも大切です。
保護者様は、子どもの服のサイズが変わるほど成長したことに気付かないケースもあります。
体の大きさに合わない服は子どもが動きにくかったり物に引っ掛かってケガをしたりする恐れがあるため、衣替えの際には必ずサイズをチェックしましょう。

子ども服を購入できる場所を提案する

私服を取り入れている保育園では、おたよりに近隣で子ども服を買える場所を添えると喜ばれます。
地域の大型ショッピングセンターや衣料品店などの店名を記載するとよいでしょう。
具体例を示すと、保護者様も休日や買い物のタイミングで行動しやすいはずです。

保育園の衣替えを知らせるおたよりの文例

保護者様へのおたよりは、本題の前に季節の気候や自然を交えた挨拶から始めるとていねいです。
本題では衣替えの要点を簡潔に伝え、イラストやチェックリストなどの視覚的な要素を追加しましょう。

ここでは、各シーズンのおたよりに活用できる文例を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!

(例文)冬服への切り替えのお願い

  • (書き出し)過ごしやすい季節となり、園庭からお子さまたちの元気な声が聞こえてくるようになりました。
  • (書き出し)朝夕の心地よい風に、秋の訪れを感じる季節となりました。
  • (本題)登園の秋の衣替えは、○月○日を予定しております。
  • (本題)お忙しいところ恐れ入りますが、チェックリストと注意事項をご確認いただき、長袖の服や上着など、天候や気温に合わせた衣服のご準備をよろしくお願いいたします。


(例文)夏服への切り替えのお願い

  • (書き出し)新年度がスタートして、早くも〇カ月が経ちました。
  • (書き出し)新緑が芽吹き、夏の訪れを感じる今日この頃。
  • (本題)保育園にも衣替えの季節がやってきました。
  • (本題)季節の変わり目に伴い、お子さまの服装についてお願いがございます。
  • (本題)お忙しい中お手数をおかけいたしますが、チェックリストと注意事項をご確認いただき、半袖、半ズボン、靴下、下着のご準備をお願いいたします。


衣替えと着替えを子どもたちに伝えるコツ【声かけ例】

保育園で安全に過ごしてもらうために、子どもたちにも衣替えや着替えについて知ってもらうことも大切です。
最後に、子どもたちにわかりやすく伝え、楽しみながら取り組めるアイデアを紹介します。

衣替えの習慣を知ってもらう

子どもたちには、衣替えをきっかけに季節や気候に合わせた服を着る習慣を知ってもらいましょう。
保育士さんの実演やペープサートを交えながら「こんな日はどんな服がぴったりかな?」「寒い時は何を着よう?」とクイズを出すと、子どもたちも楽しみながら学べます。

子どもたちへの声かけ例

  • 暑い日はなにを着たら涼しいかな?
  • 寒い日はどんな服がぴったりかな?


安全に過ごす大切さを伝える

衣替えには、気候に合わせた服を着て快適かつ安全に過ごすねらいもあります。
暑い時には薄着をすることや、寒い時には上着を着ることを伝えましょう。
また、裾が長すぎる服を着ると転んでしまうことや物に引っかかるとケガにつながることもあり、注意が必要です。
保育士さんのジェスチャーを取り入れたり、絵本を活用しながらわかりやすく示しましょう。

子どもたちへの声かけ例

  • お着替えすると気持ちいいね!
  • (例を見せながら)どうしたらケガをしなくなるかな?


着替えの練習をする

子どもたちが一人で着替えを始める時期は2歳児~3歳児前後、スムーズに着替えられるようになる時期は4歳児~5歳児前後といわれています。​
はじめのうちは服の前後左右がわからなかったり、ズボンの片足に両足を入れたりすることもあるかもしれません。
初めて着替えにチャレンジする子どもや落ち込んだりかんしゃくを起こしたりする子どもには、「このトンネルに頭を通してみよう!」「(頭を出したタイミングで)いないいないばあ!」などの声かけをすると、遊び感覚で楽しく取り組んでもらえます。

子どもたちへの声かけ例

  • このトンネル(えりぐり)に頭を入れてみよう!
  • がんばったね!
  • 一人でお着替えできたね!


一緒に服を畳む

服を大切にする気持ちを育むために、子どもたちと一緒に服を畳んでみましょう。
子どもたちが上手にできた時は褒めたり、なかなか畳めない場合も「大丈夫だよ」「上手になったね」と前向きな言葉で励ますとモチベーションがアップします。

子どもたちへの声かけ例

  • 服がシワシワにならないようにきれいに畳もうね
  • 先生と一緒に服を畳んでみよう!
  • 上手にできたね!


保育園の衣替えは保護者様へのサポートが重要!

季節の変わり目に行う衣替えは、安心安全な保育を実施するために重要なイベントです。
仕事や家事に忙しい保護者様にアクションをとっていただけるように、わかりやすいおたよりや声かけを行いながら確実に伝えましょう。

さらに、子どもたちにとっては生活に必要な衣替えや着替え方を学ぶ機会です。
楽しみながら取り組める声かけやじっくりサポートする姿勢を大切にしながら、子どもたちの健やかな成長を見守りましょう。

次の記事では、保育園での健康や安全の取り組みについて紹介しています。
子どもたちが喜ぶ遊びや声かけのアイデアを紹介しているので、ぜひご覧くださいね!
   

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