栄養士になったきっかけを教えてください。

幼少期から、食への興味が大きかったことがきっかけです。

その興味が、中学生になると夢へと変わり、
「将来は食に関わる仕事に就きたい!」
と思うようになっていき、気づけば『栄養士』という道を選択していました。

学生時代、専門的な知識を学ぶ中で、
食生活や生活習慣が要因で病気になってしまうこともあるのではないかと思うようになり、
”食を通して人の役に立ちたい”
という志を持つようになりました。

そして、学校卒業後は特別養護老人ホームに就職し、栄養士として働いていました。
実は、はじめは保育園の栄養士を目指していたわけではなかったんです。

保育園の栄養士になるまで

特別養護老人ホームでは、利用者様のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指し、食を通してサポートしてきました。
しかし、病気が要因で体調崩されたり、食事を食べることができない方がいらっしゃったりで、
”食を通して人の役に立ちたい”という志とは裏腹に、
食事だけではどうにもできない現実を痛感し、悩むこともありました…。

そして、一度食に関する仕事から離れようと思い、転職しました。
しばらく勤めた後、”やっぱり食に関する仕事がしたい”と思い、
保育園を運営するアルファコーポレーションに栄養士として入社しました。

保育園の栄養士になってよかったことはありますか?

子どもたちとの距離が近いことです!
子どもたちと関わる機会も多いので、顔やお名前、好き嫌いもわかります。
給食を食べている時に、季節の野菜など
「今日こんなものがはいっているよー!」
とお話しています。
「今日は○○ちゃんの好きなものが入っているよ!」
と声をかけたりもしますね。

子どもと触れ合っている時間はとても楽しいです♪

自分たちがつくった給食に対して、子どもたちがどう反応しているかがわかるので、
とてもやりがいを感じます。


また、偏食だった子どもが、食育活動やメニューの味付けを工夫したことで
食べられるようになった時は、この仕事をしていてよかったなと感じる瞬間です。


離乳食はごはんの時間が早いので、後で保育士の先生と情報交換をしています。
園内のミーティングでは子どもたちのことや行事を共有し、献立に活かしています。

後は、生活リズムが整ってすごく体調がいいです!
前職の福祉関係の仕事は365日稼働しているため、年末年始やGWに出勤することもあり、体調を崩すこともありましたが、今はそういうことがなくなりましたね。

アルファコーポレーションを選んだ理由の一つは、
しっかりしたシフト勤務体制が整っている点に魅力を感じたことです。
都心の駅チカ園が多いところも毎日の通勤を想像するとラクだと思いました。
自分に心地よい時間の使い方を考えると、そういう条件面も大切だと思います。

1日のスケジュールを教えてください。

■5:30     起床  

■7:00     通勤  

■7:30     出勤  
余裕をもって出勤しています。

■8:00     勤務開始    
午前の水分補給の準備

■8:30     野菜の下処理
 
■9:00     肉、魚の下処理

■9:30     検収    
納入業者と商品の確認を行います

■10:00    調理・盛り付け
 
■10:30    0歳児食事提供  
離乳食は食事形態に合わせて配膳時間が異なるため、順番に配膳

■11:00    1、2歳児食事提供
幼児クラス(3歳以上)よりも早めの時間から食べ始めます

■11:30    幼児食食事提供    
各クラスに食事の様子を見に行きます

■12:00    下膳    
食べ終わった食器洗い

■12:30    休憩    
 
■13:30    リーダーMTG(昼礼)

■14:00    おやつ作り    
   
■15:00    おやつ配膳
 
■15:30    おやつ下膳
 
■16:00    事務作業    
     
■17:00    退勤    

お休みの時は…

長期休暇の時には、マレーシアに旅行に行き、ダイビングをしてきました!
今の働き方だからできることかもしれません。

普段は、お家やカフェで小説を読んでいることが多いです。
数年前に流行ったミステリー小説を読むのが好きです。
ゆっくりした時間を、主人やペットのギリシャリクガメと過ごしています。

大変だったことはありますか?

子どもの味覚に合わせていくことでしょうか。
入社当時から、味付けにはとても気を付けています。

子どもの味覚は大人より優れています。
大人になるにつれて味覚が鈍感になってくるから、
味の濃いものとかじゃないと味を感じににくくなってくるんです。

なので、薄味を基本とし、毎食素材の味を活かせる調理を心がけています。
お出汁の味、野菜の味は、素材そのものが感じられるように心がけています。
調理中も、悩んだ時は
「この味付けは濃いですかね?」
とみんなで確認したりもします。
ずっと味見をしているとわからなくなる時があるので、今も慎重にやっています。

これからも子どもたちが健康に楽しく食事をとれるように、
園の給食で素材の味を伝えていければと思っています。

日々心がけていることを教えてください。

効率的に動くことです。
当たり前ですが、保育園は給食の提供時間が決まっています。
限られた時間の中で調理を進め、同時に子どもたちの安全のため、
衛生面にも気を付けて調理しないといけません。
頭の中で時間の逆算をして、先を見越し無駄なく行動していくことがコツだと思います。

中途入社の方の研修中に気をつけていることはありますか?

経験があったとしても、”わかっているだろう”はナシにしています。
「わかっていると思うけど、…」と一通り丁寧に説明するように心がけています。

新しい方と一緒に調理を行う時は、
調理全体のタイムスケジュールのペースを、まず自身でつかんでもらうようにしています。
実践がやはり一番身に付きます。
その都度、気になることがあれば
「こうしたほうがいいよ」
と、自分の経験からアドバイスをしたりしますね。
まずは流れをつかんでもらって、後はもう実践で覚えてもらうようにしています。
やってみないことには何も始まらないので。

栄養士として大切なことは?

人間関係がすべてではないでしょうか。

保育園以外でも、栄養士は他職種と一緒に仕事をしないと成立しない職業だと思います。
だから、コミュニケーションはとても大切だと感じています。
自分のことは自分でなんとかできますが、人との関係性は難しいですよね。
自分が働きやすいように、自ら環境を作っていかないといけないと思います。

そのためには・・・
横のつながりを大切に。
わからないことがあったら、誰でもいいから相談して、
ひとりで抱え込まないようにした方がよいと思います。

新入社員にひとことかけるなら…

みんな初心を忘れずにいて欲しいなと思います。
慣れてくるとそういう気持ちって薄れてしまいがちですよね。
アルファコーポレーションの新入社員の方はすごく素直でいい方ばかりなので、
『保育園で働きたい』とはじめに描いた気持ちを忘れずにいてほしいですね。

私も子どもたちのところに行くと、いつも嬉しい気持ちになります。
楽しむことが一番だと思いますよ!

   

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